この青い空で君をつつもう

瀬名秀明

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784575239904
ISBN 10 : 4575239909
フォーマット
出版社
発行年月
2016年10月
日本
追加情報
:
298p;20

内容詳細

高校の美術部に所属する早季子は、クリスマスの朝、信じがたい光景を目にする。自分宛に届いた一枚のはがきが、折り紙のように生き物の形に折られていたのだった。かつて、さよならも言えず亡くなった同級生の和志が、何かを伝えようとしているのか。止まっていた早季子の心が、動き始めた―。想い出さえも、残せなかったあの日にいま、ふたりは未来を繋ぐ。力強い希望が溢れる、青春ラブストーリー。

【著者紹介】
瀬名秀明 : 1968年静岡県生まれ。東北大学大学院薬学研究科(博士課程)修了。薬学博士。宮城大学看護学部講師、東北大学機械系特任教授を歴任。95年『パラサイト・イヴ』で第二回日本ホラー小説大賞を受賞しデビュー。98年『BRAIN VALLEY』で第一九回日本SF大賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • あん さん

    小説の舞台が静岡市で、実在する地名や建物が度々登場するため、高校がどの辺りにあるのか、早季子が何処に住んでいるのかなど、推測しながら読み進めました。同級生の死という過去に向き合えなかった早季子が、一通のハガキを受け取ったことをきっかけに「奇跡」に出会い、未来を想い描くまでのストーリーが、四季の移ろいと共に丹念に描かれています。「未来への希望はある」というメッセージ性の強い作品でした。

  • 菜穂子 さん

    日本独特の折り紙の技術は宇宙ステーションでのパネルのミウラ折にとどまらず、医療での血管治療でのステントにまで通じていることに感心する。物語に出てくる人が生きていた時に残したもの、死んでからその意味を紐解くように、そして未来に繋がるようにと。色々な付箋があるのだけれど、なかなか回収できず読み終えてしまったのが残念。

  • パフちゃん@かのん変更 さん

    美しく切ない青春小説。『パラサイト・イヴ』の瀬名さんだから一筋縄ではいかない。ただ、ミステリーじゃないと思うのに、たくさん人が死んだ。泉のお父さんを殺さなくてもいいのに。みのりさんの姉の死因は白血病だが、その恋人の天野先生の死因は不明。後追い自殺なんだろうか。まだ若い早季子がこの後ずっと和志の思いを実現するためだけに生きていくのもなんだか不憫な気がする。素敵なストーリーなんだけど、時系列が前後し、読みにくい。せっかくの15Hの作品が通り雨で台無しになるのも残念。

  • ジンベエ親分 さん

    あの瀬名秀明がこんな小説を!という意外性と怖いもの見たさで思わず買ってしまったのだが…、いや〜ほんとマジに読み辛い。特に最初の章では何の断りもタメもなく話が現在と回想を行き来するので、作中世界に降りていこうとする意識を全力で阻止されている感じ。勢い文章を目で追うだけ、という読み方になるが、そうすると今度は妙に拙い文章が目に付く。さらに登場人物の心理描写にほとんど葛藤が見られず、いかにも「大人が書いた青春小説」丸出し。もうお腹一杯です(笑) ただ、映像化するととても良いのではないか、この話。

  • ちはや@灯れ松明の火 さん

    この青い空に託した想いが君に届けばいい。もう手は触れられなくても、指先が憶えている。一枚のはがきが呼び覚ます春の風、君のいない今と君がいた過去がかさなる。胸に仕舞った五弁の桜、通り雨に踏みにじられた紙の宴、さよならの代わりに干支の申。夜に遊ぶ折り紙たち、断ち切られた思い出がつながる。走らせたスケッチ、好きだった歌、夏に交わした約束。ただ思い出してくれるだけでいい、信じた未来が道を示す。いのちの雨を運ぶ銀の龍、夢みた果てない世界が広がる。君の待つ未来へと歩いていこう。この手を広げて、青い空を君とつつもう。

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