マスクと黒板

濱野京子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784065273364
ISBN 10 : 4065273366
フォーマット
出版社
発行年月
2022年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
176p;20

内容詳細

コロナで休校していた中学校が再開したとき、生徒たちを待っていたのは、「コロナに負けるな!」のメッセージとともに描かれた見事な黒板アート。こんなすごい絵、だれが描いたのか?美術部2年の立花輝も興味津々。一方、教室では、みんなマスクをつけ、ソーシャルディスタンスに気をつける毎日。文化祭も運動会もなくなるらしい。なんとなく味気ない日々を送るうち、輝は新しいクラスメイトの貴理・絵実・堅人らと、あるイベントをやることに―。

【著者紹介】
濱野京子 : 熊本県生まれ、東京育ち。『フュージョン』(講談社)で第2回JBBY賞、『トーキョー・クロスロード』(ポプラ社)で第25回坪田譲治文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ☆よいこ さん

    YA。コロナ禍、中学2年は休校で始まった。久しぶりに登校すると昇降口の移動式黒板に、黒板アートがあった。誰が書いたかは不明。美術部に入っている立花輝(たちばなてる)は潔癖症で、コロナ前からマスク男子だった。自分以外もマスクしている社会に怯えながらも安心する。1枚目2枚目の黒板アートと3度目の黒板アートが制作者が違うことに、輝が気付く。人と話すことが苦手な輝は黒板アートに魅かれ「なにかできないかな」とつぶやく▽コロナ川柳も面白い。良本。

  • けんとまん1007 さん

    まさに今という時代。あまりに近すぎて、感情移入ができない部分が多かった。それでも、中学生ならではの空気感が、よく出ている。素直に自分を出せない部分が多いが、それとなく、お互いに気づきつつある。黒板アート・・・随分前だが、黒板アート甲子園の本を読んだことを想い出した。あの、独特の色合いが何ともいいなあ〜。

  • ゆみねこ さん

    コロナ禍の中学生。目立つことが嫌いでコロナ前からマスクを日常的に着けていた立花輝。絵を描くことが好きで美術部員の輝が、コロナ休校明けに登校した時に目にした黒板アート。誰が書いたのか?中々考えさせられ、ラストに向かう盛り上がりは面白かった。

  • ぶんこ さん

    コロナ禍初期の中学2年生の学校生活が描かれていました。集団生活の中で育まれる貴重な経験、思い出を積み重ねられない子どもたち。入学、卒業の式典、遠足、修学旅行、体育祭、文化祭。部活での発表の場、競技会の自粛。いい加減にして!と言いたくなるでしょう。高齢、病気持ちの私は、テレビに映る羽目を外した若者を批判的に見ていましたが、この本を読むと誰のことも批判できない。主人公の輝君が目立つのが嫌いなおとなしい子だからか、割と淡々と描かれていましたが、コロナが終息してうん十年後には資料としての価値が出そうな本でした。

  • がらくたどん さん

    先月末、近隣の中学校でも体育祭をやっていた。少しずつ日常が戻り始めた今、現役の子らは「あの頃」を振り返るのなんて真っ平ごめんかもしれないが、部活も行事も制限されて休校や分散登校でしのいだ日々の中学生たちの悲喜こもごも。マイペースで冷静なタイプの主人公なので、捉えられた「コロナ禍」はワイワイ騒げない欲求不満より感染への不安と諦念が大きいのだが、作者不明の黒板アートの出現で「せっかくのこの時間」を惜しむ気持ちが育っていくのが微笑ましくも頼もしくもある。時がたち理不尽な制限に出会った時に思い出して読めたら良い。

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濱野京子

1956年熊本県生まれ、東京都育ち。『フュージョン』(講談社)で第2回JBBY賞、『トーキョー・クロスロード』(ポプラ社)で第25回坪田譲治文学賞を受賞

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