孤鷹の天 上 徳間文庫

澤田瞳子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198937416
ISBN 10 : 4198937419
フォーマット
出版社
発行年月
2013年09月
日本
追加情報
:
470p;15

内容詳細

藤原清河の家に仕える高向斐麻呂は、唐に渡ったまま帰国できぬ父を心配する娘・広子のために唐に渡ると決め、大学寮に入学した。儒学の理念に基づき、国の行く末に希望を抱く若者たち。奴隷の赤土に懇願され、秘かに学問を教えながら友情を育む斐麻呂。そんな彼らの純粋な気持ちとは裏腹に、時代は大きく動き始める。デビュー作にして中山義秀文学賞を最年少受賞した傑作、待望の文庫化。

【著者紹介】
澤田瞳子 : 1977年京都府生まれ。同志社大学文学部文化史学専攻卒業、同大学院博士前期課程修了。専門は奈良仏教史。2011年、初の小説『孤鷹の天』(徳間書店)で第17回中山義秀文学賞を最年少で受賞。13年『満つる月の如し 仏師・定朝』(徳間書店)で、本屋が選ぶ時代小説大賞2012(「オール讀物」誌)ならびに第32回新田次郎文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • のぶ さん

    時は平城京の時代の奈良。主人公は斐麻呂。舞台は当時の大学の大学寮。まだ上巻を読む限りだが、この大学寮に暮らす学生は皆エリートばかりで将来の官僚候補。そこでの生活が、学生間の友情や対立などを中心に描かれる。登場人物は皆活き活きとしていて、並行して当時の政局の変化や、朝廷の様子なども垣間見ることができる。国の将来を背負うべき学生が、時代に翻弄されながら、この先どうなるのかというところで上巻は終わり。感想は下巻で。

  • hiyu さん

    不思議とこの方の文章を読むと、イメージが湧きやすいばかりか、当時の時代背景にぞっとするような感覚に包まされる。生と死が生々しく密着しているという感じだろうか。その中で不遇をかこつ斐磨呂。赤土にも自身の思いを投影し、その青さ、未熟さは否めないが、大学寮での研鑽や否が応でも直面せざるを得ない政局で果たしてどう成長、結末を迎えていくのか。

  • maimai さん

    長く積んであった本。妻がしきりに勧めるので手には取るものの、パラパラめくって目に飛び込んできた文章の感じが何となく合わない感じがして、興味は抱きつつもずっと放置してあった。この時代の歴史小説はあまり読む機会がなかったので、最初のうちはおもしろく読み進んだのだが、次第に失速。最初に抱いた印象は当たっていたようだ。具体的には下巻感想で。

  • よしみん さん

    主人公斐磨呂は、唐から帰国できない女主人広子の父を迎えに行くため、遣唐使を志し大学寮へ入学する。前半、夢と希望を胸に学ぶ主人公や仲間たちが清々しい。しかし後半は厳しい現実が立ちはだかる。ともに学んでいた奴婢の赤土は去り、大学寮の庇護者であった恵美押勝と帝は、仏教を重んじ道鏡を重用する孝謙上皇と対立し、大学寮にも暗雲が立ち込める。大学寮出身者は閑職に追いやられ、学生たちも戦いに身を投じていく。絶対的な権力者にも、「義」を曲げずに立ち向かう若者たちの姿に上巻から何度も涙した。

  • セイコリーノ またの名を「本の海賊」 さん

    今日経に連載中のふりさけみれば、に興味があり、先日グレートジャーニーの平群広成のお話を読んだところ。橋本治の平家物語を日頃パラパラと読み返しているので、恵美の押勝の乱の、駅鈴などを取り合い、争うところをどう描くのかと期待して読みました。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

人物・団体紹介

人物・団体ページへ

澤田瞳子

1977年、京都府生まれ。同志社大学文学部卒業、同大学院博士前期課程修了。2010年に『孤鷹の天』でデビューし、2011年同作で中山義秀文学賞を最年少受賞。2013年『満つる月の如し 仏師・定朝』で新田次郎文学賞、2016年『若冲』で親鸞賞、2020年『駆け入りの寺』で舟橋聖一文学賞、2021年『星

プロフィール詳細へ

文芸 に関連する商品情報

おすすめの商品