14歳 満州開拓村からの帰還 集英社新書

澤地久枝

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087207897
ISBN 10 : 4087207897
フォーマット
出版社
発行年月
2015年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
192p;18

内容詳細

一貫して戦争や国家を問うてきた著者の原点となったのは十四歳での敗戦体験だった。少女が軍国少女となり日に日に戦争に巻き込まれていく様を自身の記憶と膨大な資料から回顧し綴るノンフィクション。

【著者紹介】
澤地久枝 : ノンフィクション作家。1930年東京生まれ。49年中央公論社に入社。63年「婦人公論」編集部次長を最後に退社。86年菊池寛賞、2008年朝日賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 扉のこちら側 さん

    2018年332冊め。ミッドウェー海戦における日米双方の全戦没者を特定するという偉業を行った著者。彼女を駆り立てたものは、敗戦から引き揚げまでの1年で見聞きした満州での日々だったかもしれない。戦犯の逮捕も日本が民主主義になったことも知らず、閉ざされた収容所生活。暴徒とソ連軍に囲まれて生き延び、果てのない大地を歩いた人々を思う。

  • かっぱ さん

    主語を「私」ではなく「少女」とし、自身の体験を他人の体験のように淡々と綴る書き方が、感情移入がし辛く、読み進めにくく感じてしまった。戦争というのはそれだけ多感な時代の少女から感情をそいでしまうものなのか。「知らなかった」という言葉が多用され、「少女」は戦争が何かを知らないまま、戦争の中に身を投じられていたことがわかる。その中で大人の女である少女の母は冷静にこの戦争の辿りつく先を見ている。

  • スプーン さん

    著者の壮絶な引き揚げ体験記。 戦中・戦後期の異常さが伝わって来ます。 今、スマホで戦争ゲームをしている場合ではないし、 模造刀をリュックに入れて秋葉原を歩いている場合でもない。 ホントに、つくづくそう思う。

  • とよぽん さん

    満州からの引揚げ、というより太平洋戦争末期の満州での生活が中心だった。著者が14歳の頃に体験したことを「少女」を語り手にして、明晰に淡々と描かれている。80歳を超えた著者が14歳のお孫さんの世代に向けて、渾身のメッセージを送っている。中学生、高校生に是非とも読んでもらいたい本だ。3学期が始まったら、生徒にすすめよう。

  • kum さん

    著者が経験した満州での敗戦、難民生活と日本への引き揚げを記憶を辿って記したという本書。「わたしは軍国少女だった」と帯にある。戦時下の思想に染められた14歳の少女にとっての戦争は「考えて答えを出すことのない日々」であったというくだりに、子供たちまでもが否応なく巻き込まれざるを得なかった戦争の残酷さをあらためて思う。多くの人が命を落とした戦争を、少女の目を通してまた別の角度から知ることが出来た気がする。澤地さんがあとがきで書かれている「断絶」や「無知」は次の世代の不幸に結びつくという言葉を重く受け止めた。

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人物・団体紹介

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澤地久枝

1930年、東京生まれ。その後、家族と共に満洲に渡る。ノンフィクション作家。1949年中央公論社に入社。在社中に早稲田大学第二文学部を卒業。『滄海よ眠れ』『記録ミッドウェー海戦』でミッドウェー海戦を克明に跡づけるとともに、日米の戦死者を掘り起こした功績により菊池寛賞受賞。2008年朝日賞受賞(本デー

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