華やかな食物誌 河出文庫

澁澤龍彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309415499
ISBN 10 : 4309415490
フォーマット
出版社
発行年月
2017年07月
日本
追加情報
:
228p;15

内容詳細

古代ローマの饗宴での想像を絶する料理の数々、フランスの宮廷と貴族の美食家たちなど、美食に取り憑かれた奇人たちや奇行を描く表題作を含む、二十四のエッセイ集。およそ考えられる限りの料理の数々と奇怪な話が満載。そのほか、ヴィーナス、キルヒャー、ダリなど西欧芸術エッセイ、絵巻と中世に関するものや琳派など日本の芸術エッセイ、土方巽についてのエッセイなど、多岐にわたる一冊。

目次 : 1 華やかな食物誌(ローマの饗宴/ フランスの宮廷と美食家たち ほか)/ 2(ヴィーナス、処女にして娼婦/ ベルギー象徴派の画家たち ほか)/ 3(建長寺あれこれ/ 蕭白推賞 ほか)/ 4(土方巽について/ 透明な鎧あるいは様式感覚 ほか)

【著者紹介】
澁澤龍彦 : 1928‐1987年。本名・龍雄。東京都芝区高輪車町生まれ。東京府立第五中学校から旧制浦和高校理科甲類に進学。戦後1948年、東京大学文学部フランス文学科に入学、関心はシュルレアリスムからサドへ。1953年卒業の翌年、コクトー『大胯びらき』の翻訳を上梓。1960年、警視庁保安課は澁澤訳『悪徳の栄え』を発禁処分、最高検察庁は猥褻罪で澁澤・石井両氏を起訴、サド裁判始まる。1969年、有罪確定。1970年、初めてのヨーロッパ旅行。1987年8月5日、頸動脈破裂で死去。主要な著作『唐草物語』(泉鏡花賞)『高丘親王航海記』(読売文学賞)など(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 青蓮 さん

    美食学(ガストロノミー)を中心に、ヨーロッパの美術について、日本の美術について纏められたエッセイ。美食学と言えども此処で語られるものは主に悪食、ゲテモノの類で、中には空想の動物も含まれる。読む分には面白いけれど、それ本当に美味しいの?と疑問に思う。孔雀の肉や雄鶏の鶏冠、駱駝の踵など到底想像できない味だ。少年皇帝ヘリオガバルスはフェニックスの脳髄を食べたいと駄々をこねたらしい。それにしても美味しいものが食べたいという食への並々ならぬ欲望には驚くばかり。お腹が満たされれば何でもいい私は美食学とは程遠い存在です

  • メタボン さん

    ☆☆☆★ 中世ヨーロッパの饗宴の様子が興味深かった。ベルギー象徴派の画家たちも面白かった。

  • 那由多 さん

    第一部が奇想の食物誌。はるか昔トゥール・ダルジャンでハツカネズミのパイを出してたとは驚いた。食のエピキュリアンたちを紐解く。第二部は西洋美術。"処女にして娼婦"の意味するところ知り眼から鱗。第三部は日本美術だが、筆に熱量が足りない。ヨーロッパの方がお好きな方ですもんね。第四部に現代アーティストについて。土方巽の暗黒舞踏への語りが熱い。

  • 双海(ふたみ) さん

    「美食学(ガストロノミー)とは、必要を快楽に変えるための技術である、といえばいえるかもしれない」・「(アプロディナ神殿の職業的高等売春婦について)金銭のからんだ不潔な肉欲を連想させる現代の「売春」という言葉からでは、古代の神殿娼婦たちが味わっていた職業的体験の聖なる性格を理解することは、おそらく困難なのだ」

  • マッキー さん

    歴代偉人の美食っぷり、あるいは奇食っぷりが描かれるエッセーは面白い。宝石や城のようにずっと残ることもない食べ物にお金を使うというのはある意味究極の贅沢だと思う。グルメは読んで損はない。

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