エロス的人間 中公文庫

澁澤龍彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122064553
ISBN 10 : 4122064554
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
追加情報
:
211p;16

内容詳細

「エロティシズム…太古の闇のなかの恐怖をそのまま現代に持ってきたかのような、社会生活をおびやかす暗い力」。千一夜物語やサド、ジャン・ジュネ、フロイト、同性愛、ナルシシズムと、あらゆる角度から人間のアンモラルな隠れ家を探検。

目次 : 絶対と超越のエロティシズム/ エロス、性を超えるもの/ ホモ・エロティクス―ナルシシズムと死について/ 苦痛と快楽―拷問について/ もう一つの死刑反対論/ アラジンのランプ―「千一夜物語」について/ ジャン・ジュネ論/ 文学的ポルノグラフィー―A・P・マンディアルグの匿名作品について/ 黒魔術考/ 悪魔のエロトロギア―西欧美術史の背景/ ドラキュラはなぜこわい?―恐怖についての試論

【著者紹介】
澁澤龍彦 : 1928年、東京に生まれる。東京大学仏文科卒。マルキ・ド・サドをはじめ数多くのフランス文学を翻訳・紹介。その他中世の悪魔学(デモノロジー)、美術評論、文芸評論、独自の幻想小説など幅広いジャンルで活躍。『唐草物語』で泉鏡花賞、『高丘親王航海記』で読売文学賞を受賞。87年に死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 阿部義彦 さん

    改版して装いも新たになりました。エロスとタナトスについても深く考察しています、フロイト理論ばかりで切り込んでいますが、ユングにも興味がある私にはなんかモヤモヤが!でも、時代を考えればむりもないかな?拷問や黒魔術などは本当に興味深く読ませてもらいました。

  • 明石 さん

    冒頭のエッセイ『絶対と超越のエロティシズム』に痺れた、、

  • よいおいこらしょ さん

    性とオカルトと宗教をシームレスにつなぐ文章力は流石澁澤龍彦先生。ジャン・ジュネの悪について考察は、『仮面の告白』の近江と一緒だと思った。

  • 文字 さん

    想定していたより前半が難解だった。後半はコラム的で面白い。エロスという根源的な欲についてそのあり方、語られ方、捉えられ方を歴史の総体からみることができて学ぶ点が多い。 p.66「『黎明』によれば、「創られも創りもしない神」である「無底」は「自己を見よう」とする。「無底」は鏡にたとえられ、この鏡に映して見られた自己が「心」である。すなわち、「無底の意志」は「父なる神」であり、「心」は「子なる神」である。」 ・エディプスコンプレックスの乗り越え方。女には女のエディプスコンプレックスがあるのも初耳だった。

  • 坂田 哲朗 さん

    没後30年を機に、この夏から秋にかけて、いろんな作品が新装出版されているようです。 「想像力のはたらきによって成立する芸術活動が本来アモラル(無道徳)であるように、エロティシズムもアモラルである。また芸術に進歩がないように、エロティシズムにも進歩がない。」 この方の博識と探求には、手のつけようの無い魅力があります。でも、覚悟なく近づくと火傷してしまいそうです。 読書の秋に、火中の栗を拾うような思いです。

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