オーケストラは未来をつくる マイケル・ティルソン・トーマスとサンフランシスコ交響楽団の挑戦

潮博恵

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784903951591
ISBN 10 : 4903951596
フォーマット
発行年月
2012年10月
日本
追加情報
:
288p 四六版

商品説明

革新的オーケストラ


11月に15年ぶりの来日を果たすサンフランシスコ交響楽団。GoogleとAppleの街の人々に愛されるオーケストラには、やはり唯一無二のイノベーターがいた。95年から音楽監督を務めるマイケル・ティルソン・トーマスだ。テクノロジーを駆使し、市民によってつくられる“21世紀のオーケストラ”を体現する彼らの成功の秘密に迫る。クラシック界が元気になるヒント満載の一冊。


(CDジャーナル 2012年12月号より)

内容詳細

目次 : ■序章: グーグル、アップルを生んだベイエリアのオーケストラ、世界へ踊り出る / ■第1章: サンフランシスコの人々は、いかにしてトップ・オーケストラを築き上げたのか? / ■第2章: 孤高のイノベーター、マイケル・ティルソン・トーマス / ■第3章: オーケストラは演奏団体、教育団体、そしてコミュニティのハブをめざす / ■第4章: 進化するテクノロジーと聴衆のライフ・スタイルの変化は、オーケストラをどう変えるか? / ■第5章: インタヴュー オーケストラは未来をつくる / ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ / 〜テクノロジーを駆使し、市民と連携しながらクラシック音楽にイノベーションを起こしたマエストロと / オーケストラの成功哲学。クラシック音楽界を元気にする<変革>のヒントを満載!〜

【著者紹介】
潮博恵 : お茶の水女子大学文教育学部卒業。法政大学MBA。大学では音楽学を専攻するも、卒業後は銀行に就職し、現在行政書士として中小企業の英文契約サポートに携わる。職業生活と並行して、二〇年以上にわたり海外のオペラ、オーケストラ、音楽祭に出かけては、聴くだけではなく、芸術支援ウォッチングを続ける(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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マイケル・ティルソン・トーマス(MTT)...

投稿日:2014/03/10 (月)

マイケル・ティルソン・トーマス(MTT)とサンフランシスコ交響楽団の近年の取り組みと成果について、当事者のインタビューも含めてまとめた、大変興味深い本であります。こういう場合、筆がついついディスク上の演奏批評に傾きがちでありますが、この本はそういうことにはむしろ触れず、現地でのコンサートや教育活動・市民向けイヴェントについて、大いに紙幅を割いております。そして、ボード(理事会)やボランティアからなる「フィランソロピー(慈善や社会貢献の意)」、音楽監督とオーケストラによる「音楽」、管理部門である「アドミニストレーション」の三つの観点からしっかり取り上げた、稀有の記録ともいえましょう。この本を読んでいて感じたのは、MTTもオケも様々な取り組みに積極的に関わっていて、それはもう大変なご苦労なのだと思うのですけれど、そういう「苦労」の要素が微塵も感じられず、むしろ彼らの極めてアグレッシブな姿勢が生み出す充実感こそが伝わってくる、ということです。素人と玄人、演奏者と聞き手、そのいずれにもまたがってアプローチし、音楽とは何かを常に真剣に思索しつつ、そして未来をどう切り開くかを模索する、その姿勢に感動を覚えます。こういうMTTとオケの活動は、きっと他の分野でも応用できる(参考になる)ものではないでしょうか。でも誰にでもできるものではなく、やっぱりMTTの人間的な魅力が大きいのでしょうね。そういうリーダーのカリスマ性も重要ではあります。簡単に真似はできません。それはともかく、演奏批評などではなく、組織論・経営論などにおいて大いに学ぶところの多い本、お薦めいたしましょう。著者の文は平易で読みやすく、その点もいい本であります。

ほんず内閣総理大臣 さん | 北海道 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 牧神の午後 さん

    市民・ボランティア中心というところがいかにもアメリカのオケであって、ヨーロッパや日本とは違っている。ただオケが社会に果たす役割を広げていかないとその存在意義が危うくなりかねない、というところは洋の東西を問わない。もちろん、日本のオケもがんばっているけど、やっぱりこうした面ではアメリカにはまだまだ及びも付かない、というのが正直なところ。あと、MTTのCDは2~3枚しか持っていないんだけど、イマイチ心に残っていない。いや、ロメジュリは良かったかな、と懺悔しておく。

  • takao さん

    ふむ

  • Kei さん

    おおおお面白かった!!!! 西海岸 × オーケストラは最高にクールで、しかも私が勉強したいなと思っているようなこと、やってみたいなと思ってることが先越されてたりとかして。(汗) いつか、彼らの本拠地で聞いてみたいなあ〜

  • hr さん

    著者のサンフランシスコ交響楽団への愛情が伝わってきて、ふんわりした気分になる。日本のオーケストラにとっても参考になる部分は少なくないと思う。ああ、僕は本当にオーケストラが好きだなあ、、、

  • maoneko さん

    読みやすい本だった。SFSへの著者の愛が伝わってくるよく書かれた本。SFSとMTTの試みも面白そうなものばかりでサンフランシスコで体験してみたいなあと思った。

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