夏の庭 THE FRIENDS 新潮文庫 20刷改版

湯本香樹実

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101315119
ISBN 10 : 4101315116
フォーマット
出版社
発行年月
2001年05月
日本
追加情報
:
16cm,218p

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ふとしたことから、人が死ぬ瞬間を見たいと...

投稿日:2019/01/14 (月)

ふとしたことから、人が死ぬ瞬間を見たいと思った3人の小学生は、町はずれにすむ一人暮らしの老人に目を付け、観察を始める。老人の方も観察されることに気づく。最初は、嫌がっていたものの、徐々に彼らの来訪を楽しみにするようになるとともに…。 老人は最初の頃、掃除や炊事についても気を使っていなかったものの。小学生たちの観察が続くにつれ、徐々に変わっていく。一方、小学生たちも老人と会話を交わすようになると、自分たちの知らないことを教えられて変わっていく。この双方の変化が見どころの一つと言えよう。

ねも さん | 兵庫県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    過ぎ去った遠い、あの夏休みを思い出すような物語。男の子たちにとって、小学校6年生の夏休みは、特別なものであるのかもしれない。それ以前と、それ以降とは画然と違っているからだ。この物語に描かれた3人の少年たちにとっては、それがとりわけ大きな転換点になったのだった。ロマネスクな経験をしたわけでも、冒険に乗り出したりしたわけでもない。たった一人の老人に邂逅しただけである。しかし、そこから物語は死の問題、老いの問題、核家族の問題などと展開してゆく。いっぱいに開かれた感受性。青春の前の一瞬にだけ持ち得るのがそれだ。

  • 馨 さん

    おじいさんは最期に3人の少年と出会って人生輝いたでしょうね。 最初の目的はどうあれおじいさんと心を通わせていくうちに3人が自分なりに死について考え成長していく姿がよかった。コスモスを庭に蒔くシーンも素敵です。私も10年前に祖父が亡くなった時に少なからず3人のような気持ちになっていたと思います。あの世にも知り合いがいるって心強い、私もそう思って頑張っていこうと思えました。

  • HIRO1970 さん

    ⭐️⭐️⭐️子供の本棚から借りました。中1の時の課題図書だった様です。実に爽やかなお話で表面的には人畜無害な感じのお話ですが、少年時代にしか出逢えないようなトワイライトゾーン『黄昏時』みたいな得難い時空間を感じる事が出来るなかなか深い作品で特に心がガサガサしてきた若い方々にオススメ出来る作品だと思います。たまにはピュアな気持ちになるのも良いもんです。

  • zero1 さん

    死ぬとはどういうことか?息をしない?二度と会えない?死んだ人を見たいという好奇心から小6の「ぼく」(木山)、魚屋の息子でデブの山下、すぐキレる河辺の三人が夏休みの間、老人を見張ることに。ある意味、日本版「スタンド・バイ・ミー」といえる。ところが彼らの尾行は老人にバレバレ。三人はこの夏に起きたことを忘れないだろう。死を描くことで生きている奇跡が浮き彫りになっている。久しぶりに再読してみて、読書とは読者が毎回生まれ変わることだと再確認した。想像力があれば、経験したことがなくても人は別の人生を知ることができる。

  • 小梅 さん

    3人の少年と独居老人が交流し少しずつ心を通わせていく。 半分死んだような世捨人だった老人が人生の最期に少年達に出会えて良かった。 子供の頃の夏休みの匂いを感じる作品でした。 ラストは涙が出た。

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人物・団体紹介

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湯本香樹実

1959年東京都生まれ。作家。1993年『夏の庭―The Friends―』で、日本児童文学者協会新人賞、児童文芸新人賞を受賞。本作品は10カ国以上で翻訳され、ボストン・グローブ=ホーン・ブック賞、ミルドレッド・バチェルダー賞などを受賞。2009年『くまとやまねこ』(絵:酒井駒子)で講談社出版文化賞

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