往復書簡 幻冬舎文庫

湊かなえ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344419063
ISBN 10 : 4344419065
フォーマット
出版社
発行年月
2012年08月
日本
追加情報
:
325p;16

内容詳細

高校教師の敦史は、小学校時代の恩師の依頼で、彼女のかつての教え子六人に会いに行く。六人と先生は二十年前の不幸な事故で繋がっていた。それぞれの空白を手紙で報告する敦史だったが、六人目となかなか会う事ができない(「二十年後の宿題」)。過去の「事件」の真相が、手紙のやりとりで明かされる。感動と驚きに満ちた、書簡形式の連作ミステリ。

【著者紹介】
湊かなえ : 1973年広島県生まれ。2007年「聖職者」で第二十九回小説推理新人賞を受賞。同作を収録したデビュー作『告白』はベストセラーとなる(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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「不思議な文体だなぁ〜!?」っと読み始めた...

投稿日:2012/10/16 (火)

「不思議な文体だなぁ〜!?」っと読み始めたら、作品の力強さや翳り具合に思わずドンドン、グイグイと、作品の魅力に惹きこまれていきました。やはり、時代を築いた湊さんのような作家の作品には、手に取っても間違いはない、いろんな意味の面白さがありますネ!!!これからも魅力的な作品群を更に期待させる作品でした★彡

nikki さん | 埼玉県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 風眠 さん

    (再読)私はいつから手紙を書かなくなったのだろう、と、ふと思った。メールのようにパッと返事が届くわけではなく、書いて、郵送して、相手が読んで、返事が届くのを待って、という手順を踏んで、やっと返事が読める。まどろっこしいって、思う。でも、手紙をやりとりする間に生じる時間があるからこそ、相手を疑ったり、過去を振り返ったり、罪と向き合ったり、というドラマが生まれるのかもしれない。手紙というものには、どれくらいその人の心が入り込むのだろう。書いた言葉、書かなかった言葉。その空白に見え隠れする真実。心の闇も、光も。

  • ☆ぉりん☆ さん

    そういうこと⁉︎と思いながらも、ふんわりもやもやした中で、私の頭脳レベルでは1回では完璧につながらない。自分は大して傷つきもせず、平凡に生きてるなぁと感じる。闇とか罪とか、もし背負っていたとしたら、全く違う人格になっていたのかな。作品の本質というよりも、やっぱり純粋な恋愛に対する憧れや、飢え(?)が大きいみたいで、作者が望むような感想はもてず。手紙、いいよなぁ。筆まめだけど(自分で言うw)、最近書いてないなぁ。ラブレターでも久しぶりに書いてみようかな笑『北のカナリアたち』の原作とは知らなかった。

  • ちょこまーぶる さん

    他人の手紙を盗み見ているようで、次の手紙をドキドキしながら追ってしまった一冊でした。どの章を読んでも真相が明かされていく過程に驚きながら読み進めました。しかも、何とも言えない恐怖感も併せて体感できましたね。それにしても、他人の手紙を読むという事は現実にはないわけだから、読み進めていく感覚としては、罪悪感一杯になったんですが、それ以上に他人の人生を覗き見ることの快感のような物の方が勝ってしまいました。人間の本性なのかもしれないですね。個人的には「十五年後の補習」が一番好きで、二人のその後が気になります。

  • hideko さん

    短編集。タイトル通り手紙のやり取りでストーリーが進む。 過去の事件も暴かれてゆく。 立場が違うと同じ体験をしていても、全く別ものになる。 そうか『二十年後の宿題』は映画『北のカナリアたち』の原案だったのか。 さすが、今、勢いのある作家だけある。

  • 菅原孝標女@ナイスありがとうございます さん

    すべてが書簡形式で進んでいく連作ミステリ。手紙ってイマドキではないけれど、いざ書くとなると自分自身との勝負というか。自分と他人と、向き合う時間ができるよな、と。『二十年後の宿題』と『十五年後の補習』が特に好きだったけど正直どれも唸った。イヤミスという感じではなかったがやはり湊かなえ作、という感じ。何度も読み返したい作品。

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人物・団体紹介

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湊かなえ

1973年広島県生まれ。2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。08年同作品を収録したデビュー作『告白』は「週刊文春2008年ミステリーベスト10」で第1位、第6回本屋大賞を受賞。また14年には、アメリカ「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のミステリーベスト10に、15年には全米図書館

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