山女日記

湊かなえ

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344026018
ISBN 10 : 4344026012
フォーマット
出版社
発行年月
2014年07月
日本
追加情報
:
292p;20

内容詳細

このまま結婚していいのだろうかーーその答えを出すため、「妙高山」で初めての登山をする百貨店勤めの律子。一緒に登る同僚の由美は仲人である部長と不倫中だ。由美の言動が何もかも気に入らない律子は、つい彼女に厳しく当たってしまう。

医者の妻である姉から「利尻山」に誘われた希美。翻訳家の仕事がうまくいかず、親の脛をかじる希美は、雨の登山中、ずっと姉から見下されているという思いが拭えない。

「トンガリロ」トレッキングツアーに参加した帽子デザイナーの柚月。前にきたときは、吉田くんとの自由旅行だった。彼と結婚するつもりだったのに、どうして、今、私は一人なんだろうか……。

真面目に、正直に、懸命に生きてきた。私の人生はこんなはずではなかったのに……。誰にも言えない「思い」を抱え、一歩一歩、山を登る女たちは、やがて自分なりの小さな光を見いだしていく。女性の心理を丁寧に描き込み、共感と感動を呼ぶ連作長篇。

【著者紹介】
湊かなえ : 1973年広島県生まれ。2007年「聖職者」で第二九回小説推理新人賞を受賞。08年、同作を収録した『告白』でデビュー。12年「望郷、海の星」で第六五回日本推理作家協会賞(短編部門)を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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短編小説が合体して、壮大な1つの物語にな...

投稿日:2021/07/24 (土)

短編小説が合体して、壮大な1つの物語になっている本作。私は一番最初に出てきた、社会人の女のコが一番自分にとって身近に感じられて共感しながら読み進めることができました。

luna さん | 不明 | 不明

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実は体を動かすことや、山へ行くことがお好...

投稿日:2021/04/23 (金)

実は体を動かすことや、山へ行くことがお好きな湊さん。他の有名書籍のようないわゆる「イヤミス」な雰囲気は一切ありません。様々な年齢の女性たちがオムニバス的に登場する為、きっと1人はお気に入りの人物が見つかるハズ。山に全く興味がない方にもオススメです。

stelle さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • 風眠 さん

    なにか大きな決断をしなくちゃならない時、迷ってることに対して、背中を押してもらいたいとか、そういうきっかけで山に登りたくなる気持ち、ちょっと分かる。ただただ、ありのままに山はあって、まるで自分の心模様を映すみたいに容赦の無い自然があって、登りきった山の頂から眺める景色は、ミニチュアみたいで、美し過ぎて逆に作りものみたいで。足もとに広がるミニチュアの世界で自分は悩んでたんだなって、そんな景色に出会えるのが山。さまざまな葛藤を胸に去来させながら、7人の女性が山の頂を目指す連作短篇集。

  • takaC さん

    次々と先が気になって読み進むタイプのお話。昨日読んだ『スーツケースの半分は』に通ずるものを感じた。

  • まちゃ さん

    爽やかな印象の残る作品でした。ミステリー色なしの作品です。悩みや不満を抱えた女性達が登山を通じて、自分自身と向き合い、折り合いを付けて克服していく様子を描いた短編連作集。雄大な自然と山に登るという行為が彼女たちの変化のきっかけになったと思う。登山の素晴らしさが伝わってきます。/[妙高山][火打山][槍ヶ岳][利尻山][白馬岳][金時山][トンガリロ]

  • ウッディ さん

    山をテーマにした連作短編。心の中に屈折を持った主人公たちが、何かを変えようと大自然の中に身を置く。一つの話の主人公が、次の話では脇役で登場し、さりげなくその後がわかるという構成も面白く、映画の原作になった湊さんの小説が出てくるイタズラ心も面白かった。山で食べる食事やコーヒーの美味しさ、高山植物の可愛さ、山が好きな気持ちが伝わる一冊でした。行ったことがあるのは、白馬岳だけだったけど、出てきた全ての山、特にトンガリロにはいつか行ってみたい。そして山女日記のシリーズ化にも期待します。とっても面白かった。

  • ダイ@2019.11.2〜一時休止 さん

    山ガールのお話。連作短編集。湊さんらしからぬ読後感。ちょっと前に読んだ北村さんの作品に似ていたのは山ガールが流行っているからかな?

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人物・団体紹介

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湊かなえ

1973年広島県生まれ。2007年「聖職者」で第29回小説推理新人賞を受賞。08年同作品を収録したデビュー作『告白』は「週刊文春2008年ミステリーベスト10」で第1位、第6回本屋大賞を受賞。また14年には、アメリカ「ウォール・ストリート・ジャーナル」紙のミステリーベスト10に、15年には全米図書館

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