信長研究の最前線 2 まだまだ未解明な「革新者」の実像 歴史新書y

渡邊大門

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800313065
ISBN 10 : 4800313066
フォーマット
出版社
発行年月
2017年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
303p;18

内容詳細

信長はイエズス会に長らく好意的ではあったが、特別に保護したわけではなかった。仏教弾圧、キリスト教保護の二項対立論は間違いで、日常生活まで西洋化された信長像は疑ってかかる必要がある。信長の従来説を検証した16論考を掲載。

目次 : 第1部 信長の「基本情報」の真偽(織田一族の家系―信長以前の織田氏と、そのルーツとは/ 尾張の地理的環境―信長を生んだ、尾張国の地形・地理的環境とは/ 伝記と伝本―信長の一代記『信長記』はいかなる書物か/ 信長の画像―信長の顔・姿は、どこまで本物に近いのか)/ 第2部 信長の「敵対勢力」との関係(初期信長権力の形成過程―スムーズではなかった、信長の「家督相続」の現実/ 道三と義龍・龍興―信長と美濃斎藤氏との関係とは/ 信長と浅井氏―浅井長政は、なぜ信長を裏切る決断をしたのか)/ 第3部 信長と「室町幕府・朝廷」の関係(信長と室町幕府―室町幕府の「幕府」とは何か/ 信長と朝廷・東大寺―信長は、なぜ蘭奢待を切り取ったのか/ 朝廷と信長の関係―信長の「馬揃え」は、朝廷への軍事的圧力だったのか)/ 第4部 信長の「宗教政策」と権力の源泉(宣教師と信長―信長とイエズス会の本当の関係とは/ 信長の神格化の問題―信長「神格化」の真偽を検証してみる/ 安土城天主像の諸説―安土城「天主」の復元は、どこまで可能なのか)/ 第5部 信長と「商人」の関係(信長と銀山―信長は、生野銀山を直接支配したのか/ 信長と都市・豪商―信長と都市・堺はどのような関係だったのか/ 信長と茶の湯―「名物狩り」と「御茶湯御政道」の実像とは)

【著者紹介】
渡邊大門 : 1967年神奈川県生まれ。佛教大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。現在、(株)歴史と文化の研究所代表取締役(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • niwanoagata さん

    前作に続きこちらも参考になった。個人的には前半が特に面白かった。真ん中あたりに幕府とはなにか、の山田論文があるが、これは非常におすすめ。特に初学者ほど読んだほうが良いのではないかと感じた。終盤は少し残念に感じた。ただし一番最後の茶の論考は面白かったが。

  • スー さん

    浅井長政の検証は面白かったけど、前回の松永久秀は恩人にたいしては義理堅かったという話程の驚きはなかった。今後の新しい発見に期待してます。

  • getsuki さん

    信長の肖像画についてはもっと議論されてもいい気がするが……ここまで突っ込んだ研究、初めて読んだわ。宗教観に関してもイエズス会の言葉通りに解釈するのもおかしな話で、信長の方針は常に一貫していたのがよくわかる。ま、フロイスの思考はキリスト教に好意的な人は持ち上げ、否定的なら地獄に落ちろだしな(笑)

  • みこ さん

    織田信長が革命者でも破壊者でもなく旧制度を大切にしようとしたということがほぼ定説になりつつあるようだ。それを踏まえた上での最新の信長研究第二弾。こうなると本能寺の変の真相とかも見直さないとならないのでは?何故我々が織田信長に革新的なイメージを持つようになったのか?誰か仕掛け人が居るのではないか?また新手の疑惑を感じずにいられない。浅井長政と徳川家康はほぼ同じポジションだったのに片方は裏切りの果てに敗れ去り、片方は律義者で通し後に天下人になる。しかし、二人共三代将軍の祖父である。これも歴史の皮肉なのか。

  • hoiminsakura さん

    第五部全16の章で信長の姿が浮かび上がってくる。各章が最新の史料に基づき検証され、持論により結論が導き出されている。これが絶対正しいとは断言できず、今後新たな史料の発見により新説が発表されるのが歴史研究の楽しいところであるので、読者として地味にワクワク感を持ち続けたい。安土城が早く復元されないかと、それは心待ちにしている。

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