近世日本社会と宋学

渡辺浩(政治学)

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784130301527
ISBN 10 : 4130301527
フォーマット
出版社
発行年月
2010年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
渡辺浩 ,  
追加情報
:
20cm,270,9p

内容詳細

中国・朝鮮では体制の正統思想であったが、近世日本ではある違和感を伴う外来思想としてあった宋学。近世日本における宋学思想受容から儒学思想の展開のダイナミズムを捉える。新たに新井白石に関する論考を増補。

【著者紹介】
渡辺浩 : 1946年横浜市に生れる。1969年東京大学法学部卒業。現在、東京大学教授(大学院法学政治学研究科・法学部)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    宋学という分野があるとは思いませんでした。徳川時代の前期に日本に影響を与えた宋学の観点から、「土」「家」「礼」という分野ごとに、中国と比較しての分析です。最初はあまりよくわからなかったのですが、政治思想史の一環としてみれば丸山先生の日本政治思想史研究よりも読みやすい気がしました。

  • きさらぎ さん

    徳川前期の儒学史を扱う。(基本的に仁斎・徂徠まで)外来の思想である儒学が、徳川日本においてどのように受容されたか、彼我の類似と差違、考え方の親和性と非親和性、共感と反発、現実への適用、概念の変質が、3章構成の200頁強の論文中160頁を費やして執拗な程に(笑)分析される。儒者たちの苦闘の歴史、といった感がある。全体としての感想は「面白くて勉強になった」なんだけど、個人的にカタログ的な列挙を読むのがやや苦手なのでそこがちょっと疲れた。仁斎についての補論は特に目新しさは感じなかったけど、私はこれ好きだな(笑)

  • isao_key さん

    本書は3つの論文から構成されている。分量的に多いのはタイトルになっている論文。ここでは宋学が江戸時代の社会でどのように受け入れられ、変容していったかを核となる言葉から考察している。例えば家について中国では具体的な個人の集団であり、個々人を超越して「存在」する機構という性格を有しないのに対して、日本でいうイエは箱ないし過去から未来へと延びる筒であった。天皇家・徳川家を頂点に、それぞれのイエは家業・家名・家格・家産を持って、その中の特定の位置を占めていた。また「儒学史の一解釈」は儒学史の流れがよく分かる。

  • 衛府蘭宮 さん

    そもそも近世日本社会と宋学が生まれた中国社会は明らかに乖離し異質な社会である。そんな中、宋学を受容した儒学者が、日本社会の現実といかに向き合い(或いは戦い或いは寄り添い)つつ思想を展開してきたか。それを鮮やかに叙述する本書は、まさに「思想史」の名著である。何も考えずに読むとしても、当時の学問不要論やそれに近い言説(現代の「勉強」「役に立たない学問」を侮蔑するような言説は当時のそれの劣化コピーに近い)とかが出ていて単純に楽しめる。

  • YY さん

    近世日本における宋学の変化を研究。中国との社会構造の違いから分析するのが面白い。

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