清水邦夫 2 雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた/エレジー ハヤカワ演劇文庫

清水邦夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784151400216
ISBN 10 : 4151400214
フォーマット
出版社
発行年月
2009年03月
日本
追加情報
:
16cm,301p

内容詳細

真夜中の百貨店。伝説の歌劇スター、弥生俊の帰還を待ち焦がれ、男たちは今夜も稽古にはげむ。そこに現われたのは意外な人物だった…『雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた』。内縁の夫が遺したローンの支払いを求め、老いた義父を訪ねる女。押し問答の末に二人が奇妙な「協定」を結ぶ読売文学賞受賞作『エレジー』。甘美なる追憶と孤独、そして狂気のはざまに生きる人々を精細に描く、魂震わす二篇。

【著者紹介】
清水邦夫 : 1936年、新潟県生まれ。早稲田大学在学中に発表した初戯曲『署名人』で、テアトロ演劇賞、早稲田演劇賞を受賞し、衝撃的なデビューを飾った。卒業後、岩波映画社を経て65年フリーに。以降、劇作家として活躍。特に60年代後半、演出家蜷川幸雄とのコンビによる数々の公演は若い世代の圧倒的支持を得た。72年に蜷川らと劇団「櫻社」結成。74年『ぼくらが非情の大河をくだる時』で岸田國士戯曲賞受賞。76年、女優松本典子らと演劇企画「木冬社」を結成。以降、木冬社を中心に外部劇団へも多数の書き下ろしを提供。ラジオやテレビのドラマ脚本、エッセイや小説も手がける。『タンゴ・冬の終わりに』では、ロンドン・ウェストエンドでイギリス人キャストによる上演という快挙を成し遂げた。80年『わが魂は輝く水なり』で泉鏡花文学賞、83年『エレジー』で読売文学賞など、受賞歴多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • りえこ さん

    雨の夏、〜もエレジーも両方面白かった。清水邦夫の世界、大好きです。姉とか木の葉とか、色んな作品に出てくるけど、とても懐かしい感じになります。

  • Mark.jr さん

    空襲によって離散した歌劇団の再生が、ロミオとジュリエット、そして著者清水邦夫と蜷川幸雄のタッグの復活に重ね合わされる「雨の夏、三十人のジュリエットが還ってきた」。 義父とその息子の妻、さらにその弟や叔母も巻き込だ笑ってしまう程捻れていく関係を描く「エレジー」。 実に舞台らしい華やかなセリフに、明らかにそんな演出も希求している前者に、密室的かつミニマルな会話劇の後者。対照的ですが、どちらも何かを待ち焦がれたり、期待することの辛さが(その報われ方もまた対照的ですが)書かれています。

  • クライン さん

    タイトルを見れば、その下敷きは悲恋物語の金字塔「ロミオとジュリエット」と知れよう。ただここには三十人ものジュリエットが還ってくるのだ。戦火にその舞台を奪われた女優たち、そして彼女らを騎士の如く支え続ける老いた男たち。誰もが夢見たロミオとジュリエットは「光」を取り戻せるか。もう一篇は老兄弟、死んだ息子の妻と姉、もう一人の男をして物語は進む。誰と誰との関係も、程よい密度とそれに見合った不思議な暖かさをもって描かれていくが、「エレジー」が最後に確かな痛みを運ぶ。幻の踏み切りの上を糸の切れた凧が飛んでいく・・・。

  • たっつぁん さん

    全然古くないし、セリフがすげぇかっこよくて、ビンビンくる。面白い。

  • Tan Tan さん

    戯曲が二話収録されてますが色々な意味で対極的な2作品でした。 「雨の夏、30人のジュリエットが還ってきた」は大劇場向けで「エレジー」はどちらかというと小劇場の香りがする作品でした。自分はエレジーの方が何だか好きでした。出てくる5人のキャラクターの表と裏の顔、それぞれの葛藤があって面白い作品でした。

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