原発と大津波 警告を葬った人々 岩波新書

添田孝史

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784004315155
ISBN 10 : 4004315158
フォーマット
出版社
発行年月
2014年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
204p;18

内容詳細

けっして「想定外」などではなかった…。科学の粋を集めたはずの原子力産業で、地震学の最新の科学的知見は、なぜ活かされなかったのか。その後のプレートテクトニクス理論導入期において、どのような議論で「補強せず」の方針が採られたのか、綿密な調査によって詳細に明らかにする。

目次 : 序章 手さぐりの建設/ 第1章 利益相反―土木学会の退廃/ 第2章 連携失敗―地震本部と中央防災会議/ 第3章 不作為―東電動かず/ 第4章 保安院―規制権限を行使せず/ 第5章 能力の限界・見逃し・倫理欠如―不作為の脇役たち/ 終章 責任の在処

【著者紹介】
添田孝史 : 1964年生まれ。大阪大学大学院基礎工学研究科修士課程修了。サイエンスライター。1990年朝日新聞社入社。大津支局、学研都市支局を経て、大阪本社科学部、東京本社科学部などで科学・医療分野を担当。97年から原発と地震についての取材を続ける。2011年に退社、以降フリーランス。東電福島原発事故の国会事故調査委員会で協力調査員として津波分野の調査を担当した(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • kinkin さん

    あの地震や津波は「想定外」だったという言葉。私はそもそも地震や津波というのはその大きさは想定出来るものではないと思う。なので大丈夫という意見には真っ向反対だ。いまだわかりきっていないことを議論すること自体ナンセンス。原発は大丈夫と唱えた学者、この設計なら大津波は防げると言った人々、皆学問や研究の壁を超えて考える時期だ。それでもなお安全神話を盾に原発再稼働を行おうしている政府や電力会社は、福島の二の舞いを繰り返すのか・・地球が出来て約46億年、その間の吹けば飛ぶような時で物事を想定することの虚しさを知る。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    結論:想定外の津波が来るおそれがあること、その場合は炉心損傷や全電源喪失を引き起こすことを、東電や保安院は知っていた(H頁)。これは悪質だ。地震地体構造:地震の起こり方には領域ごとに一定の傾向があるという考え方(25頁)。死ななくていい人まで犠牲になったのでは、という疑念もある。東電から専門家への金の流れも未解明(80頁)。国民に説明責任を果たすべき。事故時の津波想定を保安院は適切と認めていたか、曖昧(142頁)。許しがたい。被災者心情を何だと思っているのか? 

  • スパイク さん

    読み始めは腹立つことの連続でした。女子高生のスカートを盗撮した大学教授と東電からお金もらって原発推進してる大学教授のどっちが恥ずかしいか?なんてことが頭に浮かんだ。よくもまあこんな出鱈目な奴らが揃って原発を動かしていたもんだって思いました。(実際その通りなんでしょうが)でも、そのひとつひとつの言い訳や無知さ非常識さが私(たち)に無いと言い切ることができない。ましてや、明日の天気予報さえ当てることのできないのが科学というものであるんです。安全率を2倍にするの?3倍と見るの?私には決められない。恥を知れ!私。

  • おさむ さん

    ジャーナリストの視点からあの原発事故は「組織的な人災」だったと指摘する良書。福島第一が全国の原発で最も津波に脆弱だったという電事連データや高い津波想定を入れようとした幻の7省庁手引き、誤った権威付けに利用された土木学会基準、そして東京電力の隠蔽体質。起こるべくして起きたという言葉が正しいように思いました。

  • 風に吹かれて さん

    2014年刊。  途中で放り出したくなった本である。次々に明らかにされる不作為にうんざりしてしまったためである。  当時、あの大津波は「想定外」と聞かされた。しかし「想定外になるとよい」「想定外としておこう」とやり過ごしてきたのが実態のようだ。 →

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