戦艦「大和」反転の真相 海軍士官一〇四歳が語る戦争 宝島社新書

深井俊之助

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784800284945
ISBN 10 : 4800284945
フォーマット
出版社
発行年月
2018年07月
日本
追加情報
:
255p;18

内容詳細

捏造された電文、謎の反転は司令部の芝居だった。戦艦「大和」副砲長・深井俊之助氏(元海軍少佐)による渾身のノンフィクション。戦艦「大和」「武蔵」ほか、残存全戦艦、ほぼすべての空母を投入した最後の大作戦・レイテ沖海戦において深井氏の乗る戦艦「大和」は敵輸送船団への突入を目前に、“謎の反転”を行う。司令長官・栗田健男中将はもちろん、かつて誰も語らなかった、太平洋戦争“最大の謎”の真相を、まさにその場にいた深井氏が、ついに語る。
そこには昨今の政治家の不祥事問題にも通ずる、日本海軍のある慣習が本質にあった。

【著者紹介】
深井俊之助 : 大正3年生まれ、東京出身。昭和5年、海軍兵学校に61期で入校、昭和9年に62期で卒業する。砲術を専攻し、巡洋艦「八雲」、戦艦「比叡」などを乗り継ぐ。昭和14年に南支方面作戦に参加。昭和16年の開戦を駆逐艦「初雪」砲術長で迎え、マレー沖海戦、エンドウ沖海戦、バタビア沖海戦、ガダルカナル島の諸海戦に参加。昭和17年、戦艦「金剛」副砲長として、レーダー射撃の実用化に関わる。昭和18年、横須賀の海軍砲術学校を経て、昭和19年3月、戦艦「大和」副砲長として、レイテ沖海戦におけるシブヤン海、サマール沖での戦闘を経験(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • yoshida さん

    レイテ沖海戦での栗田艦隊の「謎の反転」。当該作戦に戦艦大和の副砲長として参加した深井氏の証言。出版時、深井氏は104歳。当事者達は鬼籍に入り、反論も出来ないが一定の納得感がある。レイテ殴り込み作戦は、帰還せず米軍輸送船団を粉砕するもの。栗田長官と大谷作戦参謀が@生還したい、A輸送船団ではなく敵主力と戦いたいが為に反転したと思う。その為に電文を偽造したのだろう。軍令違反に加え、囮となった小沢艦隊や他艦隊にどう申し開きをしたのか。レイテ突入は成功しても日本の敗戦は変わらないが、異なる歴史が生れたと思う。労作。

  • のっち♬ さん

    戦艦大和副砲長だった104歳の著者が明かすレイテ沖海戦の反転の真相。セイロン沖の過誤やセブの機密文書喪失など、身内に甘い海軍体質が来歴でも語られる。自分たちが命をかけて戦った戦争を動かしていたのは利己的な官僚機構だったことや、それが未だに「優秀な人が必要な力を出せる組織になっていない」現状が著者にとって「憤懣やるかたない」とのことである。写真と図を多用した理路整然とした説明で、物的証拠はなくとも電報捏造以外考えられない消去法に引き込まれた。「自分だけがかわいくて、他人に無関心では、さびしい人生ではないか」

  • yamatoshiuruhashi さん

    「栗田艦隊謎の反転」は現代史、戦史に度々出てくる言葉である。なぜ栗田艦隊は作戦方針に反してまで突入しなかったのか。謎といえば謎だが著者が本書で書いたことが真実なら(多分そうだろう)、戦場離脱という自己保身、重罪であり、その後の多くの陸海軍死傷者に対する大きな責任を負う。昭和52年、栗田死亡の新聞報道でも「敗軍の将として、謎の反転について全く語らなかった」と言う内容だった。敵前逃亡をした艦隊司令部がその理由を語ることができる筈がない。海軍という官僚機構の過ちへの指摘は厳しい。

  • 金吾 さん

    ○著者の前半生の話全般が興味深いものでした。主題のレイテについても捏造という話は始めて聞きましたが、ありうる話だと感じました。海軍の下に厳しく上に甘いや福留中将のようにメンツを守るため平気で嘘をつく、捏造は今も日本社会に多々あるように感じ、民族的欠点ではないかなと思いました。

  • 筑紫の國造 さん

    なんと、今年で104歳の元海軍士官の自伝。著者は、戦艦大和の副砲長で、あの戦史に名高いレイテ沖海戦の「謎の反転」の現場にいたという。ただ、深井氏の証言にはかなりの疑問や反論もあるようで、事実とするにはちょっと厳しい。なにせ、70年以上経過してるとあっては、記憶も不確かだろう。本書は、歴史的な現場に居合わせた海軍士官の自伝として楽しむ方が良さそうだ。巻末の「命をかけるものがあるということは、男として幸福なことだ」という台詞は、現代人への強烈なメッセージになっている。こんな台詞が似合う男になりたい。。

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深井俊之助

大正3年生まれ、東京出身。昭和5年、海軍兵学校に61期で入校、昭和9年に62期で卒業する。砲術を専攻し、巡洋艦「八雲」、戦艦「比叡」などを乗り継ぐ。昭和14年に南支方面作戦に参加。昭和16年の開戦を駆逐艦「初雪」砲術長で迎え、マレー沖海戦、エンドウ沖海戦、バタビア沖海戦、ガダルカナル島の諸海戦に参加

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