古代地中海の聖域と社会

浦野聡

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784585221678
ISBN 10 : 4585221670
フォーマット
出版社
発行年月
2017年02月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
浦野聡 ,  
追加情報
:
430p;19

内容詳細

古代地中海。そこはさまざまな宗教が展開した混沌たる世界。宗教の闘技場にもたとえられるその世界は、後のヨーロッパの芸術に豊かな題材を与えたギリシア・ローマ神話を生み、ヨーロッパ人の思考・ふるまい方を支配するキリスト教を育んだ世界でもある。その世界に生きた人々は、やがて各地に叢生した「聖域」を、祭儀の場から信仰の場へと変えていく。キリスト教など世界宗教が人々の心を支配するようになる以前、古代人はどこで何を感じ、考え、お互いの結びつきを得ようとしたのか。「聖域」に注目し、古代地中海世界の精神と社会に迫ろうとする意欲作。

目次 : 古代地中海聖域の精神的・身体的トポグラフィー/ 1 古代ギリシア(郊外―古典期のアテーナイ/ 奉納物からみた聖域と社会)/ 2 ヘレニズム(ネットワーク理論と神聖使節団テオリアのネットワーク)/ 3 古代ローマ(古代ローマ西方の聖域と社会/ 皇帝崇拝と聖域―ローマ帝国東方属州を中心に)/ 4 古代末期以降(後期ローマ帝国における聖域の変容―州民と政府の関係を通じて/ キリスト教的空間の成立―南ガリアの都市と礼拝/ 東方における聖堂と社会―リキア西部トロス教会主座聖堂をめぐって)

【著者紹介】
浦野聡 : 立教大学文学部史学科教授。専門は古代ギリシア・ローマ史ならびに古代末期史。特に、ローマ帝国の社会について、財政、租税制度、生業、位階、宗教、農民などに着目しながら、その構造と動態の解明をめざしている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • evifrei さん

    古代地中海世界の『聖域』を扱った論文集。時代毎に編纂されている。個人的に特に興味深かった点は、何かの祝い事として奉納される石碑の他に、自身の罪の告白として神々に奉納される石碑が存在していた点だ。宗教儀式に遅刻した者や儀式に対しての態度が良くなかった者たちの中で、神罰が下され狂気を得た者等がいたらしい。神罰を受けると同時に、彼ら・その家族らは神命として神から罪を告白する石碑を奉納することを命じられたと信じたようだ。キリスト教の懺悔に近いものだと感じられるが、罪の告白による贖罪という観念は歴史が古いようだ。

  • 陽香 さん

    20170228

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