シンデレラの謎 なぜ時代を超えて世界中に拡がったのか 河出ブックス

浜本隆志

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309625058
ISBN 10 : 4309625053
フォーマット
出版社
発行年月
2017年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
240p;19

内容詳細

世界でもっとも有名な童話のひとつ『シンデレラ』は、実は古代エジプトから日本まで、時代を超えて、ヨーロッパのみならずアジア、アフリカなど世界のほとんどの地域に存在する。不幸な娘が継母にいじめられ、援助者を得て、花嫁テストを通過し、幸せになるという構造をもつシンデレラ譚は、なぜ世界規模で伝播したのか。その謎を、太古の人類大移動にまで遡りながら、歴史学、神話学、文化人類学など多角的なアプローチで解明する知的な冒険。

目次 : 第1章 シンデレラ譚の基本構造/ 第2章 古代エジプトからヨーロッパルートのシンデレラ譚/ 第3章 中近東からアジアルートのシンデレラ譚/ 第4章 変貌するシンデレラ類話とその連鎖/ 第5章 ホモ・サピエンスの大移動と神話・民話の伝播/ 第6章 シンデレラ譚の伝播とメディア/ 終章 なぜシンデレラ譚は人気があるのか

【著者紹介】
浜本隆志著 : 1944年、香川県生まれ。関西大学名誉教授。ヴァイマル古典文学研究所、ジーゲン大学留学。専攻はヨーロッパ文化論、比較文化論(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    シャルル・ペローが採話したものが広まったかと思いきや、この本を読んでよくまあ調べたものだという感想が一番目でした。さらにはエジプトやかなり昔の頃までさまざまな起源をたどっていることです。ひとつの童話をこのように調べるのも楽しいだろうなという気がしました。

  • Hiroki Nishizumi さん

    面白かった。シンデレラ譚に無数のバージョンがあるとは知らなかった。そしてそれぞれが持つ背景も興味深いものがあった。この手の本は好きだなぁ

  • zikisuzuki さん

    シンデレラの何を自分は知っていたのだろうとこの本を読んで自戒することしきり。自分の知っていたそれのベースはグリム童話だと思っていたら、フランスのペローの「サンドリヨン」の方だった。シンデレラが灰かむりという意味も知らなかったし。世界中にみられる類話の比較も面白かった。しかし、アフリカからの人類の大移動と聖書にまで話を広げているのにはちょと戴けない感じがした。まぁ、それにしてもとても古い話で、もともと死の色の濃い話だったんだねぇ。

  • kenitirokikuti さん

    シンデレラ譚の最も古いものは、古代エジプトのもの。ロドピス(薔薇ほ頬の金髪女性、の意味)と言われたマケドニア出身のドーリカの物語。ヘロドトス版では、ピラミッドはロドピスが作られたという噂がある(ヘロドトスは否定)。奴隷ないし娼婦だったロドピスを身請けしたのは、サッフォーの兄カラクソスとされている。

  • ぞだぐぁ さん

    有名な童話のシンデレラの類似譚が世界に流布していることと人類単一起源論とを重ねた本。ガラスの靴とかよく知られている箇所ではなく、もっと根底の流れで共通していたり、あるいは宗教のタブーなどによって改変されていたりと興味深かった。物語の採集だと少し前に流布した話が人を通していくうちに昔の言い伝えになっていたりするって問題があるけど論拠を古書に置いているのでその心配もない。

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