ペンの力 集英社新書

浅田次郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087210156
ISBN 10 : 4087210154
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
吉岡忍 ,  
追加情報
:
240p;18

内容詳細

戦後七〇年間、暗黙のうちに、政治的な立場を表明せずに中立を保つことが作家のとるべき理想的態度とされてきた。だが、特定秘密保護法案やいわゆる「共謀罪」が可決され、言論の自由が岐路に立たされつつあるいま、「政治と文学」をめぐる従来的なスタンスは根本から問い直されている。閉塞感にあふれた「もの言えぬ時代」の中で、日本ペンクラブ前会長・浅田次郎と現会長・吉岡忍が、もはや絵空事とはいえなくなった「言論弾圧」の悪夢に対して警鐘を鳴らした緊急対談。

目次 : 第1章 自衛隊と文学者〜三島由紀夫で人生を変えた二人/ 第2章 明治一五〇年〜大逆事件、明治期の戦争と文学/ 第3章 大正デモクラシーと昭和の暗転〜谷崎潤一郎、石川達三、川端康成、火野葦平/ 第4章 日中戦争期の戦争と文学〜金子光晴、林芙美子/ 第5章 ペンクラブの時代〜島崎藤村、井上ひさし/ 第6章 それでも私たちは戦争に反対する〜坂口安吾

【著者紹介】
浅田次郎 : 1951年生まれ。作家。著書に『鉄道員』(直木賞)、『壬生義士伝』(柴田錬三郎賞)、『お腹召しませ』(中央公論文芸賞&司馬遼太郎賞)、『帰郷』(大佛次郎賞)など。日本ペンクラブ第一六代会長(二〇一一年〜二〇一七年)

吉岡忍 : 1948年生まれ。ノンフィクション作家。「ベ平連ニュース」の編集長も務めた。87年『墜落の夏 日航123便事故全記録』で講談社ノンフィクション賞を受賞。日本ペンクラブ第一七代会長(二〇一七年六月〜)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    日本ペンクラブ第16代会長浅田次郎は、新作をコンスタントに読んでいる作家です。また第17代会長吉岡忍は、初読です。章によって内容にバラつきがありますが、オススメは第四章『日中戦争期の戦争と文学』と第六章『それでも私たちは戦争に反対する』です。我が高校の大先輩、坂口安吾は偉大だったと言う事でしょうか?『ペンの力』は、巨大な軍事力の前では無力ですが、もっと平和の重要性、軍縮、核兵器廃絶を書いて欲しいと思います。

  • 冬佳彰 さん

    こう言ってはなんだが、あまり期待せずに読み始めた対談である。が、結構面白かった。主題としては、三島由紀夫、作家と戦争(積極的か消極的協力や抵抗)、日本ペンクラブの歴史、今後、といったところか。対談の口調は軽いが、浅田さんも吉岡さんも、きちんと考えられていて、かつ今の時代を憂いているんだなあ。小林秀雄に関する対話の部分で、戦争に対し「ぎりぎりのところで運命論に行ってはいけない」は本当に気をつけないといけないと自戒した。俺にもこういうところがあるよな、「もう決まっちゃんだから、粛々とやる」的な。これは注意。

  • * さん

    スポーツなどでもそうかもしれないが、「一度勝ったことで生まれる、相手のリベンジへの恐怖」って根深いなと思った。▼清沢洌(きよし)「愛国心はソロバンに合わない」▼総力戦の時代とは、「量としての人間=人口」の時代である。これは『ネグリ、日本と向き合う』における、アントニオ・ネグリのコメントに通じる。

  • Humbaba さん

    言葉は聞いた人だけに伝わり、そしてその場で消えてしまう。一方で文章はずっと残り続ける。それぞれ一長一短があるが、あとからでも見返すkとの出来る文章には大きな力があるのは間違いない。ただし、特にそれが過去に作られたものの場合、事実を書いているかどうかの検証は非常に難しくなる。

  • taka さん

    明治以降の戦争と文学の歴史をリンクさせながらの対談。一度は聞いたことある作家が多数所属する「日本ペンクラブ」。戦争にならないためにも言論の力が衰えてはならないと思った。

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