孤塁の名人 合気を極めた男・佐川幸義 文春文庫

津本陽

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784167314620
ISBN 10 : 4167314622
フォーマット
出版社
発行年月
2010年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,271p

内容詳細

わずかに身体を動かすだけで、つかみかかる猛者たちを宙に吹き飛ばす「大東流合気柔術」。その創始者である武田惣角から直伝を受け、さらに高みを目指した伝説的師範・佐川幸義。彼の魔法のような強さはどこから来たのか?1998年に95歳で亡くなるまで、10年にわたって師事した著者が、高弟たちの証言をもとに描いた本格評伝。

目次 : 魔法を見た/ 合気の秘密、コップからこぼれた水/ 体の合気/ 繊細な感覚/ 言外の理/ 残されたもの/ 彼岸からの声

【著者紹介】
津本陽 : 昭和4(1929)年、和歌山市に生れる。東北大学法学部卒業。昭和53年『深重の海』により第79回直木賞受賞。平成7年『夢のまた夢』で第29回吉川英治文学賞を受賞。平成15年旭日小綬章を受章。平成17年第53回菊池寛賞受賞。史料を十全な分析する闊達な史観から旺盛な創作活動を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 藤瀬こうたろー さん

    大東流合気柔術の達人、佐川幸義氏の孤高の天才ぶりを描いた作品。合気道は、タイミングと呼吸で相手を投げたり、崩したりというイメージだけど、佐川氏曰く、「合気」とは、力ではなく体の作用で相手を無力化すること。それが「体の合気」というもので、この極意をマスターすれば相手を自由自在に操り、しまいには掴んだ手が離れなくなる。そして、これは言葉で教えることができる類のものではないとのこと。結局、「合気を修得した。」と言わせる弟子は一人も出ないまま、佐川氏は死去。自得せよというのはわかるけどもったいない気がしました。

  • AICHAN さん

    大東流合気柔術の故佐川幸義氏の凄まじい技の冴えが描かれている。大東流合気柔術の「合気」は合気道の「合気」とは別物だと佐川氏は言ったという。簡単に言うと相手を無力化するのが「合気」だということらしいが、ではどうすればいいのか、どうするとそうなるのかは自得するしかなく、口では説明できないものらしい。私は合気道を習っているが、いつも「これが合気なのだろうか?」「これで合気と言えるのか?」と疑問を持ち、その度に思うのは大東流合気柔術のことだ。

  • 雪待 さん

    お世話になっている方から譲り受けた一冊。漫画『拳児』や武術雑誌『秘伝』を読んでいる人にはお馴染みの人物、佐川幸義。知らなかった人となりが覗けて満足。又、想像もつかなかった「透明な力」が漠然としたイメージではあるが、理解出来るような、出来ないような・・・そんな気にさせられた。他、塩田剛三についての言及を期待したが、ついに語られず。彼の存在はどういう認識なんだろう。一度、体験してみるかな。

  • まさみつ さん

    流派を問わず合気をやってる者なら一度は名を聞いたことがある達人、大東流宗範の佐川幸義氏。彼の生涯を門人でもある津本氏が描いています。興味深いのは二つ。まず武には神の如き佐川氏がご家族については不幸であったこと。『神与えたまい、神奪いたもう』という言葉を痛感します。逆に、だからこそ天才たりえたのか。そして終章に至り高弟の中から遂に佐川氏の合気を継ぐ者が生まれたことに、希望を見い出します。彼の合気に対する解釈も、非常に興味深いものがあります。武道に関わる方は是非、の一冊。

  • ラウディ さん

    「身体の鍛錬をしっかりしないと、技自体がなりたたない」って感じの言葉が実にしっくりときました。

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人物・団体紹介

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津本陽

1929年和歌山県生まれ。東北大学法学部卒業。78年に『深重の海』で直木賞受賞。その後、織田信長を描いた『下天は夢か』がベストセラーになる。95年『夢のまた夢』で吉川英治文学賞、2005年菊池寛賞受賞。1997年に紫綬褒章を、2003年には旭日小綬章を受章。剣道三段、抜刀道五段で武術全般に造詣深く、

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