夢裡庵先生捕物帳 上 徳間文庫

泡坂妻夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784198942816
ISBN 10 : 4198942811
フォーマット
出版社
発行年月
2017年12月
日本
追加情報
:
407p;15

内容詳細

絵馬の中の人物がまるで矢を放ったように見える殺しの現場の真相は―(びいどろの筆)。味競番付で上位になった店ばかり次々と強盗に襲われているが…(泥棒番付)。砂を金に変える秘術をおらんだ人から教わったという者が持ち込んできた話とは(砂子四千両)。空中楼夢裡庵こと八丁堀定町廻り同心の富士宇衛門が、江戸の風物詩をめぐる不可思議で魅惑的な事件と対峙する。

【著者紹介】
泡坂妻夫 : 1933年、東京都生まれ。76年『DL2号機事件』が第1回幻影城新人賞佳作入選。78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞、90年『蔭桔梗』で直木賞を受賞。奇術家としても高名で、石田天海賞を受賞している。2009年永眠(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    夢裡庵先生が事件を快刀乱麻を断つが如く解決に導く。話ではなく、群像劇のような趣の一冊。一話目で解決に導く探偵役は次の話では登場人物の一人となり、別の人物が探偵になる、そしてまた次の話は…とどんどん立場は入れ替わり、その様子は手妻を見せられているよう。事件自体は著者のミステリを読んでいると、トリックとかに物足りなさを感じるが、絵に射殺された男とか芝居の一場面に見立てられた殺人、南蛮直伝の錬金術など謎自体は魅力的。何より江戸の情景と登場人物たちの人情が絡み合って、読んでいて駘蕩とした気分になるのが実にいい。

  • タカギ さん

    時代小説×ミステリ。夢裡庵と呼ばれる定廻り同心が捕物役なのは間違いないけど、事件を解明する役は毎回異なる。連作形式で、前作でホームズ役だった人物が次の話ではワトソン役になるような趣向。ミステリとして素晴らしいのは当然として、江戸の文化や風物を読むのが楽しい。捕物では夢裡庵先生の人情味の強い判断も多く、ほっこりできる。

  • onasu さん

    夢裡庵先生とは、定町廻同心・富士宇衛門の雅号で、この先生、事件の度に関係者を訪ねるのだが、これがまた、隠居の蘭方医(以前先生)から始まって一癖ある者ばかり。これが短編でどしどし繋がっていくのだから、読んでいて楽しいったらない。  後続では、この以前先生、ペテンにころっと騙されたり、他にも呉服屋の隠居の代わりに講釈を聞きに来て覚えて帰るという小僧さん(下手な講釈師より上手い!)、等など。  著者は泉下(09年没)で、初出は四半世紀前なんてのをよくぞ再刊してくれた! 下巻も400頁超と盛り沢山で楽しみ!

  • rokoroko さん

    夢裡庵先生が主人公ではなく、異なる人が事件に遭遇しそれとなく夢裡庵がからまる。情緒あふれる江戸物。泡坂氏の独特な雰囲気がこの話を面白くさせているのだなと思う

  • qoop さん

    途中までの各編の登場人物たちが実に印象的。不思議な名前と人物像に一瞬戸惑うものの、江戸の奇人伝に出てきても不思議でないと思わせられる妙なリアリティがある。富本の名取で照月さん、蕎麦屋天庵の嫁に入って天照月、てんてれつくさんになった…など、凡百の作家なら怖くて使えない設定だろうな。事件も奇譚のネタみたいで、一筋縄でいかないところが江戸風なのかも… と面白くファンタジーに浸れる。

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人物・団体紹介

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泡坂妻夫

1933年東京生まれ。奇術師として69年に石田天海賞を受賞。75年「DL2号機事件」で幻影城新人賞佳作入選。78年『乱れからくり』で第31回日本推理作家協会賞、88年『折鶴』で第16回泉鏡花文学賞、90年『蔭桔梗』で第103回直木賞を受賞。2009年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されて

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