遊戯神通 伊藤若冲

河治和香

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784093864466
ISBN 10 : 4093864462
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
追加情報
:
285p;20

内容詳細

1904年、セントルイス万博に“若冲の間”が出現し、“Jakuchu”の名は世界に広まった。誰がこの若冲ブームを巻き起こしたのか。心の中の“奇”を描かずにはいられなかった若冲。男の孤独を認めながらも、そっと寄り添わずにはいられなかった女…。時空を超えて我々を魅了し続ける作品とそれを描いた絵師に、江戸と明治、二つの時代から迫った書き下ろし小説。

【著者紹介】
河治和香 : 東京都葛飾区柴又生まれ。日本大学芸術学部卒。日本映画監督協会に勤めるかたわら、三谷一馬氏に師事して、江戸風俗を学ぶ。2003年、『秋の金魚』で第二回小学館文庫小説賞を受賞しデビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 優希 さん

    面白かったです。明治時代を背景にして過去に遡るアプローチというのが新鮮でした。若冲の半生と孫の時代をうまく絡ませることで描かれる物語は一人の「絵師」であるというより人間としての「男」を感じました。奇異な才能で絵と向き合った生き方は若冲をどう変え、また変えなかったかが興味深いところです。改めて明治へと時が戻ったときの若冲の絵の永遠性が印象的でした。

  • pukupuku さん

    ゴージャスな金の装丁に引き寄せられて手にした1冊。若冲さんの人となりとか,背景とか,きっとこんな感じだったんだろうなぁと想像することができてよかったと思います。去年の若冲展,ものすごい混雑ぶりだったようですが,行ってみたかったなぁ。

  • コットン さん

    ア―ト好きとりわけ若冲好きにはたまらない一冊。著者は江戸風俗研究家の三谷一馬に師事されていた事もあり、取材のクオリティが格段に高く評価されているようです。史実に忠実なだけでなく、若冲や回りの人々の人物描写も素晴らしい。最近分かった、錦市場閉鎖に追い込まれたのを知恵者、若冲の独特の力で跳ね返した所が印象に残る。

  • なゆ さん

    澤田瞳子さんの『若冲』とはまた違った描かれ方の若冲だった。セントルイス万博で若冲ブームが起こった明治のころ、若冲の末裔である芸者の玉菜と知り合ったことで、玉菜の祖母の記憶をたどり若冲の妹の美以の話を聞く。ここでは、どちらかというと青物問屋〈枡源〉の長男としての若冲が、兄弟の間でうまく家業と絵師としての仕事をやりくりする様子がよくわかる。なかなかに複雑な兄弟ではあるのだが。ただ、若冲の代わりに店を切り盛りした弟の白歳なくしては、あれほどの絵を若冲は描き続けられなかったのではなかろうか。しみじみと思った。

  • baba さん

    昨年から若冲に関する本を幾つか読んでいますが、一味違う目線からの描かれ方で思わずのめり込んで一気に読みました。明治後半に開催された、セントルイス万博での「若冲の間」の写真や没落した若冲の生家の血をひく芸者など初めから衝撃的に始まるものの中盤の若冲活躍の時代はしっとりと美以という女性目線で若冲が語られ、澤田瞳子さんの「若冲」とは違う魅力がなかなか良い。表題作「遊戯神通」は味わい深い作品でした。

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人物・団体紹介

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河治和香

東京都葛飾区柴又生まれ。日本大学芸術学部卒。CBSソニーを経て、日本映画監督協会に勤務。2003年、『秋の金魚』で小学館文庫小説賞を受賞してデビュー。本書が、北海道ゆかりの本大賞及び、中山義秀文学賞と舟橋聖一文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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