殿様は「明治」をどう生きたのか 扶桑社文庫

河合敦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784594086961
ISBN 10 : 4594086969
フォーマット
出版社
発行年月
2020年12月
日本
追加情報
:
223p;16

内容詳細

版籍奉還、廃藩置県によって土地を奪われ、支配者の地位から転落した元殿様たち。戊辰戦争で勝者となり新政府の要職も務めた土佐藩主・山内容堂は新政府への鬱憤から酒浸りに。徳川宗家十六代は天皇に信頼される大政治家に。朝敵となった会津藩主・松平容保は日光東照宮の宮司となりひっそりと生きた。多様な元殿様の「その後」のなかから、特に波瀾万丈な人生を送った十四人の元殿様の知られざる生き様を、人気歴史研究家の河合敦先生が紹介する。

目次 : 第1章 維新の波に抗った若き藩主たち(松平容保(会津藩)―朝敵にされた悲劇の大名/ 松平定敬(桑名藩)―容保と行動をともにした実の弟/ 林忠崇(請西藩)―藩主みずからが率先して薩長と戦う/ 徳川茂承(紀州藩)―敗走した旧幕府軍平をかくまう)/ 第2章 最後の将軍・徳川慶喜に翻弄された殿様(徳川昭武(水戸藩)―兄慶喜の身を案じた仲の良い弟/ 松平春嶽(福井藩)―徳川慶喜に裏切られ通しの坂本龍馬の理解者/ 山内容堂(土佐藩)―晴らせぬ鬱憤を酒で紛らわせる/ 徳川家達(静岡藩)―幼くして徳川宗家を継いだ十六代目当主)/ 第3章 育ちの良さを生かして明治に活躍(蜂須賀茂韶(徳島藩)―祖先の不名誉な噂を払拭するために外交官や官僚として活躍/ 浅野長勲(広島藩)―三人の天皇と心を通わせた最後の大名/ 岡部長職(岸和田藩)―長年の欧米生活で身についたマイホーム・パパ/ 上杉茂憲(米沢藩)―沖縄の近代化に尽くそうとした名門藩主/ 亀井茲監(津和野藩)―国づくりは教育にありを実践)/ 巻末付録 江戸三百藩「最後の藩主総覧」

【著者紹介】
河合敦 : 歴史研究家・歴史作家・多摩大学客員教授、早稲田大学非常勤講師。1965年、東京都生まれ。青山大学文学部史学科卒業。早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学。歴史書籍の執筆、監修のほか、講演やテレビ出演も精力的にこなす(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 麦ちゃんの下僕 さん

    オーディオブック+文庫本。第一章「維新の波に抗った若き藩主たち」松平容保・松平定敬など、第二章「最後の将軍・徳川慶喜に翻弄された殿様」松平春嶽・山内容堂など、第三章「育ちの良さを生かして明治に活躍」蜂須賀茂韶・浅野長勲など…という計14名の“殿様”が紹介されています。実は彼らの大半は“嫡男”ではなく、本家や他藩に養子に入った身…そういう生い立ちだからこそ、激変する環境にも対応できたのかもしれませんね。“最後の大名”林忠崇の波瀾万丈な人生は実に面白いですし、沖縄県令の上杉茂憲は本当に尊敬できると思いました。

  • yamatoshiuruhashi さん

    お殿様としてそだった人々は幕末、勝ち馬に乗れたか否かにかかわらず、自ら治める藩=国を失った。ある意味、失業者でもあったのだろう。本書はそれらのお殿様のうち14人の明治の生き方を紹介する。朝敵とされ長州の怨みを買った会津の松平容保をはじめ、大小、そして立場も様々ながら、ある意味インセンティブを持った生き方が出来ているようではある。若くして世を捨ててしまうのも一つの生き方だが、まるで現代に通じるように、学問をおさめ社会、天下国家に貢献せむとした人々が多いのにお殿様の矜持を感じる。

  • tetsu さん

    ★3 幕末から明治維新その後について、元殿様がどのような生涯を送ったかを解説した本。 江戸幕府の鎖国政策と地政学からヨーロッパと日本の文明的ギャップは当時の人々にとてつもない衝撃を与えたに違いない。それをを短期間に埋めることができたのは、元殿様だけでなく多くの普通の人々に宿る好奇心や向上心がエネルギーになったのではないかと思う。 ネット社会になり瞬時に情報が飛び交う現在では、もはや宇宙人に出会うくらいでないと、文明的ギャップの衝撃を味わうことはできないのでしょうね。

  • 宇宙猫 さん

    ★★★ 幕末の藩主14人を取り上げて、生涯をまとめて紹介。有名どころなせいか海外留学している人が多く、お殿様は藩がなくなってもセレブなんだと驚いた。

  • スプリント さん

    殿様というと下々の暮らしのことなんて何も知らないと思いがちですが以外に庶民の暮らしになじんでいる人もいたりして。 様々な人間模様が垣間見えて面白かった。

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河合敦

歴史研究家、歴史作家。多摩大学客員教授、早稲田大学非常勤講師。1965年、東京都生まれ。青山学院大学文学部史学科卒業。早稲田大学大学院博士課程単位取得満期退学(日本史専攻)。多くのメディアに出演する他、執筆、講演、テレビ時代劇の時代考証、監修など、幅広く活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲

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