部落史の先駆者・高橋貞樹 青春の光芒

沖浦和光

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480885319
ISBN 10 : 4480885315
フォーマット
出版社
発行年月
2015年12月
日本
追加情報
:
336p;20

内容詳細

部落史研究の先駆的成果として、いまも読み継がれる岩波文庫「被差別部落一千年史」。その著者・高橋貞樹のことはあまりにも知られていない。日本共産党史からは転向者の烙印を押され、片隅に追いやられている。若くして水平社運動、日本共産党創立に参加、やがてモスクワに密出国し、コミンテルンで活動。秘かに日本帰国後は共産党の再建に従事するが、特高警察によって検挙、治安維持法違反により懲役15年の刑を受ける。しかし、獄中で病気が悪化、30歳の生涯を閉じる。沖浦和光が後半生を費やし追い求めた高橋貞樹の生涯が、いま歴史に刻まれる。

目次 : 序章 水軍の末裔/ 第1章 高橋貞樹との邂逅/ 第2章 水平社結成と第一次日本共産党/ 第3章 『特殊部落一千年史』の衝撃/ 第4章 上海・ウラジオストック・シベリア鉄道/ 第5章 モスクワ留学時代/ 第6章 一九二七年の「日本問題に関する決議」/ 第7章 地下より浮上した革命運動/ 第8章 転向の時代

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • カラコムル711 さん

    歯に衣を着せずにずばずば言う沖浦氏の講演をテレビで聞いたことがあるが、本書もそうである。単に高橋のみを論ずると言うより、部落史や戦前の日本の共産主義運動からコミンテルンまで俎上にあげ論じる言葉は鋭い。 スターリンの功罪(功があったのかは疑問だが)は大きいが日本の側の運動者もひ弱だった。そのなかで最後の一線を持した高橋に感動する。彼を殺した国家権力は犯罪者である。高橋の著書『特殊((被差別)部落1千年史』も是非読んでみたい。

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人物・団体紹介

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沖浦和光

1927‐2015年。大阪府生まれ。東京大学文学部卒業。桃山学院大学名誉教授。民俗学、比較文化論、社会思想史専攻。被差別民と被差別部落の研究をおこなった。国内外の辺境、都市、島嶼を歩き、日本文化の深層をさぐる研究をつづけた(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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