最後の「天朝」 毛沢東・金日成時代の中国と北朝鮮 上

沈志華

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784000230667
ISBN 10 : 4000230662
フォーマット
出版社
発行年月
2016年09月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
朱建栄 ,  
追加情報
:
21

内容詳細

一九二〇年代から四九年の新中国建国までの中朝共産主義者の関係、朝鮮戦争をめぐる中国、朝鮮、ソ連の緊迫したやりとり、一九五六年の金日成と批判派との抗争「八月中央総会事件」、党内粛清を進める金に反発してソ連と共同で朝鮮の内政に干渉した毛沢東―中国、ロシアの未公開資料に基づいて「血で結ばれた同盟」という神話を徹底的に破壊する「驚異の書」。

目次 : プロローグ 歴史に真実を返す/ 序章 中朝共産主義者の関係前史―一九二〇年代から一九四五年まで/ 第1章 即かず離れず―新中国の建国に至るまで(一九四五‐一九四九年)/ 第2章 朝鮮戦争―朝鮮問題をめぐる主導権の移転(一九四九‐一九五三年)/ 第3章 「チュチェ」の提唱―金日成の粛清と毛沢東の反発(一九五三‐一九五六年)

【著者紹介】
沈志華 : 1950年北京生まれ。68年に解放軍入隊(71年まで)。北京石景山発電所、北京電力管理局勤務を経て、79年に中国社会科学院世界史系大学院入学。82年、深〓(せん)でビジネスに従事。1992年、民間学術団体の中国史学会東方歴史研究センター(後に北京東方歴史学会に改名)を設立、続いて「東方歴史研究出版基金」を創設。中国人民大学、北京大学、香港中文大学、米国ウィルソンセンターなどで客員教授もしくは研究員を歴任した後、2005年、華東師範大学歴史学部の終身教授、同大学冷戦国際史研究センター主任に就任。2016年6月、新設の同大学周辺国家研究院の院長に任命される

朱建栄 : 1957年上海生まれ。81年華東師範大学外国語学部卒業。84年上海国際問題研究所付属大学院修士課程修了。86年来日。92年学習院大学で博士号(政治学)取得。総合研究開発機構、学習院大学の客員研究員などを経て、東洋学園大学グローバル・コミュニケーション学部教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • BLACK無糖好き さん

    出版時から読むのを楽しみにしていたが、期待した以上の面白さに興奮がおさまらない。中朝関係の「血で結ばれた同盟」という神話を打ち破り、歴史の本来の姿を取り戻すとの著者の意気込みがダイレクトに伝わってくる。序章の「パルチザン派」と「延安派」の成り立ちから中朝関係と中ソ関係の複雑な背景を解き明かす辺りからすっかりハマる。特に「八月事件」について機密解除されたロシアの公文書を中心に事の深層に迫る件は完全に惹き込まれた。中ソの介入を必死に躱す金日成。アドレナリン放出したままの勢いで下巻へ突入。 

  • Masako3 さん

    ★☆☆ 解放軍従軍のちに中国の大学で近代史の教授となった作者による膨大な参考文献や私信に基づいた中国及び北朝鮮共産党の成り立ちから朝鮮戦争後の北朝鮮のチュチェ思想確率までを綴った本。読むのが大変。共産主義の首魁はソ連であり、中国はアジアで主権を武力闘争にて獲得した経緯からアジアのリーダとしての役目を期待されるも、ソ連は意図的に北朝鮮に対する直接のコントロールを手離さない。金日成も中国ではなく、ソ連寄りである。毛沢東と金日成の描かれ方がかなり極端なのが、少し気になる。

  • koochann さん

    朝鮮戦争の裏側(北側)から見る20世紀の歴史は弩迫力である。コミンテルンの指導の下、朝鮮人共産主義者も中国共産党の一員として行動していた、また国共内戦の特に東北地区の戦いにおいて北朝鮮が果たした大きな役割などは、両国が単に、同じ共産主義国というだけではないシャム双生児のようなスタートだっただけに、複雑な関係にあるのだろう。金日成が満州で主に活動していた中共の一員だったとは驚き。1945年から南北朝鮮の成立、国共内戦の終結と中国の成立に至る歴史の背景。戦争突入の背景、中国義勇兵の参戦、義勇軍を含めた指揮命令

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沈志華

1950年北京生まれ。68年に解放軍入隊(71年まで)。北京石景山発電所、北京電力管理局勤務を経て、79年に中国社会科学院世界史系大学院入学。82年、深〓(せん)でビジネスに従事。1992年、民間学術団体の中国史学会東方歴史研究センター(後に北京東方歴史学会に改名)を設立、続いて「東方歴史研究出版基

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