脳には妙なクセがある 新潮文庫

池谷裕二

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784101329246
ISBN 10 : 4101329249
フォーマット
出版社
発行年月
2018年01月
日本
追加情報
:
432p;16

内容詳細

コミュニケーション最強の武器となる笑顔は、“楽しい”を表すのではなく、笑顔を作ると楽しくなるという逆因果。脳は身体行動に感情を後づけしているのだ。姿勢を正せば自信が持てるのもその一例。背筋を伸ばして書いた内容のほうが、背中を丸めて書いたものよりも確信度が高いという―。とても人間的な脳の本性の「クセ」を理解し、快適に生きるため、気鋭の脳研究者が解説する最新知見!

目次 : 脳は妙にIQに左右される―脳が大きい人は頭がいい!?/ 脳は妙に自分が好き―他人の不幸は蜜の味/ 脳は妙に信用する―脳はどのように「信頼度」を判定するのか?/ 脳は妙に運まかせ―「今日はツイテる!」は思い込みではなかった!/ 脳は妙に知ったかぶる―「○○しておけばよかった」という「後知恵バイアス」とは?/ 脳は妙にブランドにこだわる―オーラ、ムード、カリスマ…見えざる力に動いてしまう理由/ 脳は妙に自己満足する―「行きつけの店」しか通わない理由/ 脳は妙に恋し愛する―「愛の力」で脳の反応もモチベーションも上がる!?/ 脳は妙にゲームにはまる―ヒトはとりわけ「映像的説明」に弱い生き物である/ 脳は妙に人目を気にする―なぜか自己犠牲的な行動を取るようにプログラムされている〔ほか〕

【著者紹介】
池谷裕二 : 1970(昭和45)年、静岡県藤枝市生れ。’98(平成10)年、東京大学・大学院薬学系研究科で薬学博士号取得。2002年から約2年半のコロンビア大学・客員研究員を経て、東京大学・大学院薬学系研究科・教授。東京大学・大学院総合文化研究科・連携准教授。著書の他、翻訳・監修など多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 佐島楓 さん

    大変面白かった。文章が読みやすく、理解できずに飛ばしたところはほとんどなかった。人は思い込みに左右される生物だということがよくわかる。単純な動物なのか、複雑な知的生命体なのか……。

  • ばんだねいっぺい さん

     自分の背中が自分では、見えないように脳ができている以上、まわりの人たちの表情や声を大事にすることは、ほんとうに必要なことだなーとしみじみ感じ入った。嫌悪と恐怖の違い、メタファーが武器となる話を面白く感じた。

  • ひよピパパ さん

    脳についての驚きの知識満載の一書。左視野重視の認知傾向があることや、励ましはたとえ意識にのぼらなくても効果があること、「よい経験」が脳の正しい反射(判断)をもたらすことなどなど、人に思わず話したくなるほどだ。またそういったネタが全て科学的エビデンスに基づいて語られているからスゴイ。(根拠となる論文名が巻末に付されている。)「脳を知る」ことは「よい生き方」に繋がると実感させられた。

  • 小太郎 さん

    この頃読んでる池谷さんの科学エッセイ。脳の不思議な仕組みにいつも驚かされます。一番だったのは自分が動こうとする前にすでに脳から動くための信号が出ていること(そうすると自分の意思は?と考え込んでしまいました)。この本もそういう話満載で興味を惹かれます。例えば楽しいから笑うんじゃなくて笑えば楽しくなる(前後が逆では?)とか音痴の人は空間認識能力が低いとか。これを読むと自分が見ている世界はあくまでも脳を通した仮の世界なんだと実感しました。

  • Lee Dragon さん

    科学の進歩により哲学で議論してきた内容がより強い根拠として支持される場合があるが、この本を読んでいて養老孟司、内田樹やメルロポンティの唱えている身体の重要性を再認識した。通常の動物は身体的刺激が脳に入って、アウトプットする、つまり、トリガーとなるインプットも身体的刺激が多いのに対して、人間は身体のインプット無しに脳で入力を完結させてしまう。これを高尚としたデカルトの煽りを受けて、精神>身体という傾向が多いが、実はこれは生物学的には奇妙な話なのである。教育という観点から見ても面白い一冊。

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人物・団体紹介

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池谷裕二

1970年、静岡県藤枝市生まれ。薬学博士。現在、東京大学薬学部教授。脳研究者。海馬の研究を通じ、脳の健康や老化について探究を続ける。文部科学大臣表彰(若手科学者賞)、日本学術振興会賞、日本学士院学術奨励賞などを受賞。「ERATO池谷脳AI融合プロジェクト」の研究総括も務める(本データはこの書籍が刊行

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