紫式部日記を読み解く 源氏物語の作者が見た宮廷社会 日記で読む日本史

池田節子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784653043461
ISBN 10 : 4653043469
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
270p;20

内容詳細

平安文学を代表する女流作家・紫式部。栄華を誇る藤原道長の娘・中宮彰子のもとで、彼女が見たもの・感じたこととは何だったのか。そして、そこでの経験はどのように彼女の物語世界に昇華されたのか。謎とされる部分も多い彼女の日記『紫式部日記』を丹念に読み解き、紫式部自身の姿とその目に映る宮廷社会に迫る!

目次 : 第1章 「紫式部日記」の構成と内容(彰子の出産/ 産養 ほか)/ 第2章 表現方法の特徴―「栄花物語」との比較検討(日記的部分の執筆動機を表現から探る―寛弘五年敦成親王誕生記事をめぐって/ 紫式部独自の表現―「源氏物語」「紫式部日記」「栄花物語」を比較して)/ 第3章 女たちへの眼差し(彰子に対する評価/ 女房の集団 ほか)/ 第4章 藤原道長像(道長の魅力/ 紫式部と道長の関係)/ 第5章 「源氏物語」との共通点・相違点(容姿を形容する語/ 食をめぐる言説 ほか)

【著者紹介】
池田節子 : 1955年、東京都に生まれる。1987年、東京大学大学院人文科学研究科博士課程単位取得退学。共立女子短期大学・成蹊大学非常勤講師などを経て、駒沢女子大学人文学部教授。博士(文学)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 獺祭魚の食客@鯨鯢 さん

     源氏物語は古典の中の古典と言われるが、その作者の素顔はあまり知られていない。文学的価値は時代により変節し、鎌倉時代には嘘で世の人を騙すものとして作者は地獄へ落ちるとされた。  定子と清少納言、彰子と紫式部という組合せが二項対立となり一条天皇と藤原道長を軸に展開していく。  文学的価値がどちらが上とは言えない。老齢期の落魄した逸話の残る清少納言とそれさえも残っていない紫式部。  藤原香子と清原諾子の二人のどちらが幸せだったかは言えないがライバルであったからこそ平安期に名作が生まれたことに感謝したい。

  • 石光 真 さん

    源倫子は90歳、彰子は87歳、医療技術がなく、食生活も貧しいうえにほとんど運動をしない生活であっても長寿の人はいた。 藤原彰子 道長に対しては批判的な藤原実資が賢后だと評価しており、思慮深く聡明な女性だったようだ。国母として重きをなし、道長の死後、一族のリーダー的存在だったらしい。「紫式部日記」に見える彰子はまだ若いこともあり、しっかり者というよりも可憐な感じで、女房たちの統制に戸惑っているようにも見える。しかし、「白氏文集」を学び、上に立つ者の心得を学ぼうとするところなど、賢后の片鱗を見せている。

  • Ayako Moroi さん

    歴史物語研究会での貴重な著者セッションに参加すべく拝読。紫式部日記と栄花物語の文体の差異、紫式部日記と源氏物語の文体の共通性について大変勉強になった。紫式部日記の同僚女房の容貌に関する描写の一覧表もおもしろい。しかし、結局どういう容貌なのかわかりにくい書き方というのが結論。また、当時の文学作品における食品・料理名の一覧も興味深い。一般向けということもあり、女性の働き方に対する視線や女性の多い職場のあり方など、紫式部の時代と現代の女性のおかれた状況の共通点についても触れているのも楽しい。

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