ウソとマコトの自然学 生物多様性を考える 中公文庫

池田清彦

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784122065499
ISBN 10 : 4122065496
フォーマット
出版社
発行年月
2018年02月
日本
追加情報
:
256p;16

内容詳細

昆虫類のすさまじいまでの減少の理由とは。田舎の里山を保全するための現実的な方策はどこに。メディアと政治のコトバと化した「生物多様性」擁護・懐疑両派の怪しげな言説を問いただし、イキモノと日本各地の自然環境の実像について興味深い事実を数多く紹介しながら、自然を守る本当の手だてを視野広く述べた注目作。

目次 : 第1章 生物多様性とは何か(種多様性/ 遺伝的多様性/ 生態系多様性)/ 第2章 生物多様性の保全とは何か(保全論が抱く“都合のよさ”/ どれを優先するかにつきまとう“好み”の問題/ 人間非中心主義と人間中心主義 ほか)/ 第3章 生物多様性と国際政治(ラムサール条約/ CITESは種の保護のための条約/ 政治に翻弄される締約国会議 ほか)

【著者紹介】
池田清彦 : 1947年、東京で生まれる。生物学者、評論家、早稲田大学教授。東京教育大学理学部生物学科卒、東京都立大学大学院理学研究科博士課程生物学専攻単位取得満期退学、理学博士。山梨大学教育人間科学部教授を経て、早稲田大学国際教養学部教授、山梨大学名誉教授。高尾599ミュージアム名誉館長。専門の生物学分野のみならず、科学哲学、環境問題、生き方論など、幅広い分野に関する70冊以上の著書を持つ。新聞、雑誌、テレビなどでも活躍中(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • to boy さん

    一般教養書かと思ったら意外と専門的な内容でした。「生物多様性」とはよく聞きますが、実は、定義があいまいな政治的な用語だと初めて知りました。多様性を守ろうと言うコメントには注意が必要であることに気づかされました。外来種についても一概に悪いことではなく在来種に影響がないのなら多様性が増えたと評価しても良いのでは・・・など。考えさせられたのは、多様性にしろ外来種にしろ、その評価は人間にとって有用かどうかが基準になっていて、本当に自然にとっての評価ではないという事でした。人間ってほんとに身勝手なんですね。

  • 阿部義彦 さん

    中公文庫新刊。昆虫博士の池田清彦さんの実に真っ当な生物多様性に関する講義でした。どんな種生態系を守るにせよ、そこには人間中心主義を超えた絶対的理由は無い。極めて政治的な事であり、多様性の保存では、人間に酷い害を与えない限り、自然界に存在する生物的要素はなるべく守った方が良いという素朴な考えで良いと思う。遺伝子汚染といって日本の固有の種を交雑種が出来たといって嘆いて、殺す事に税金をさくなど馬鹿げている。タイワンザルとニホンザルが交雑しても種が変わる訳ではなし。自然に任せるべき!には大賛成、自然の営みでしょ!

  • トムトム さん

    とても同感!子供の頃から自然保護、動物愛護などについてじっくり考えてきた。こちらを立てればあちらが立たず、という矛盾についてもじっくり考えてきた。そしてたどり着いた私の結論と池田先生の結論がほぼ同じで自信がついた!とりあえず、お金儲けに使われている自然保護・動物愛護は放っておこう。本気で守ろうと思うなら、この本に書いてある方法。やる気がないなら、何もするな!

  • ぷくらむくら さん

    「生物多様性」というコトバが非常に政治的なコトバ(に現在はなっている)と実感。内容はかなり専門的だが、「自然」とは何かを考えるには面白い一冊でした。

  • Iwata Kentaro さん

    献本御礼。「生物多様性を考える」の文庫版。再読して改めて多様性の恣意性を学ぶが、本書はわりとマニアックなのでぼくみたいな門外漢にはハードルが高い。環境保全などのナイーブな議論にぐさっと突き刺さる傑作。

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