私とは何か さて死んだのは誰なのか

池田晶子

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062154192
ISBN 10 : 4062154196
フォーマット
出版社
発行年月
2009年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,253p

内容詳細

自分なんてものは、いったん死ななけりゃわからない。私を考え、私を突き抜け、普遍に至る。未発表・未収録原稿から辿る、「考える」ことの大切さを伝え続けた文筆家・池田晶子の思索の原点。

【著者紹介】
池田晶子 : 1960年(昭和35年)8月21日、東京生まれ。1983年(昭和58年)3月、慶應義塾大学文学部哲学科倫理学専攻を卒業。文筆家と自称する。「哲学エッセイ」を確立して、多くの読者を得る。2007年(平成19年)2月23日死去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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著者、最後の新刊3冊の1冊です。「私とは...

投稿日:2009/06/03 (水)

著者、最後の新刊3冊の1冊です。「私とは何か」分かっているようで、分かっていないようで。果たして、死んでみなけりゃ分からないのかどうかは、私にも分かりません。ただ、自分に正直に生きている人は、自分が何者であるかを健康的に誠実に考え抜いた結果、周囲には「正直」に見えるのかもしれません。でも、本人は必死で生きているのかもしれない。そのくらい、分からない「私」を生きている私たち。不思議で素敵だと「私」は思うのです。(アシカラズ)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ももたろう さん

    「わたしとは何か」を、専門用語を使わず、徹底的にわかりやすい言葉を使って伝える姿勢は、池田さんらしくてとても好感が持てます。ソクラテスっぽくて好きです。それで、「わたし〈これ〉」は何だろう、と改めてわたしも問題意識を持たせてもらった。「私」とか「○○会社に勤めている○○さん」とか「▫︎▫︎さんの息子」とか「肉体」とか「脳」とか…「言葉」を使って説明はできるけど、しかし、現に、今、息をしながら、読書メーターの感想を打ち込んでいる〈これ〉は、何なのか?ということ。ここを掘り下げていく。

  • 里愛乍 さん

    初読時は、まさか自分がこんなにSF小説にはまるとは考えてもいなかったろうなと思いつつ再読。かたや太古の昔から論じられてきた形而上学、かたや科学の作り話。イメージとしてまったくの対局にあるような関係ですが、自分にとっては根っこというか、行きつく先が同じでした。「人とは何か」「私とは何なのか」当初はまだ読んでなかったから気付きませんでしたが<『私は』という意識が消滅したら>に書かれている内容、まさしくこれは「ハーモニー」のあの世界ではないですか。

  • こきよ さん

    自分はハイデガーやカントについて論じれる類の人間では、ないので、あしからず。訳本の限界は承知しているがアカデミックの場における哲学とは、原書を読む事に重きが置かれており(原書、原典を否定するものではないが)、敷居の高さの要因になっているのではないか。氏の言葉で「知ることより考えること」とあり、哲学とは本来、考える事なのだと再認識させられる。一介の勤め人たる自分にも、哲学することが出来るといことだろうが、やはり若年層にこそ読んで貰いたい一冊であろう。

  • Ryosuke Kojika さん

    再読。何故、「私とは何か」と私が問えるのか。問うてる私は私を見てる。属性によらない私自身と、現実的に生活する私。私の人生を映画として見る私。この実生活自体を、私の生活と捉えることは妥当か。多くの属性を有する述語で語ることのできる私は、本当の私とは言えないのか。しかし、本当の私を言葉で表すことができない。ただ存在するという形式でのみ確認することのできる私は、一体なんなんでしょう。ということを考えているのは、本当の私なのか、属性の私なのか。私が私を生きている。では、どのように生きる私を、私はお望みでしょう。

  • shouyi. さん

    著者の死後、未発表原稿と書籍未収録原稿を3つのテーマにまとめたものの1冊。「さて死んだのは誰なのか」は池田さんの墓碑銘。こうした本を読むと池田さんの死が実感され感情的には辛い。本の内容は濃淡はあるけど池田晶子は変わらず池田晶子で、心に力が湧いてくる。

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人物・団体紹介

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池田晶子

1960年東京生まれ。慶應義塾大学文学部哲学科卒業。文筆家。専門用語による「哲学」ではなく、考えるとはどういうことかを日常の言葉で語る「哲学エッセイ」を確立して多くの読者を得る。とくに若い人々に、本質を考えることの面白さ、形而上の切実さを、存在の謎としての生死の大切を、語り続ける。2007年2月23

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