作家と楽しむ古典 古事記 日本霊異記・発心集 竹取物語 宇治拾遺物語 百人一首

池澤夏樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309729114
ISBN 10 : 4309729118
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
187p;19

内容詳細

可笑しい!エロい!グロい!古典ってこんなに面白い!「池澤夏樹=個人編集 日本文学全集」で新訳を手掛けた作家たちが語る、最良の古典入門ガイド。

目次 : 古事記―日本文学の特徴のすべてがここにある(池澤夏樹)(日本文学のはじまり/ 政治的な目的、文学的な喜び ほか)/ 日本霊異記・発心集―日本の文学はすべて仏教文学(伊藤比呂美)(古代の流星群/ エロ満載。生きるがまま、死ぬがまま ほか)/ 竹取物語―僕が書いたような物語(森見登美彦)(順番がまわってきた/ アホな男たちの勢い ほか)/ 宇治拾遺物語―みんなで訳そう宇治拾遺(町田康)(人と会えるような嬉しさ/ コツ1 直訳 ほか)/ 百人一首―現代に生きる和歌(小池昌代)(日本語の井戸/ 歌の花束、和歌の祝祭 ほか)

【著者紹介】
池沢夏樹 : 1945年生まれ。作家・詩人。88年『スティル・ライフ』で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2010年「池澤夏樹=個人編集 世界文学全集」で毎日出版文化賞、2011年朝日賞、ほか多数受賞

伊藤比呂美 : 1955年東京都生まれ。詩人・作家。99年『ラニーニャ』で野間文芸新人賞を受賞、2006年詩集『河原荒草』で高見順賞、07年『とげ抜き新巣鴨地蔵縁起』で萩原朔太郎賞、08年紫式部文学賞を受賞。15年坪内逍遙大賞を受賞

森見登美彦 : 1979年奈良県生まれ。京都大学農学部卒業、同大学院修士課程修了。2003年「太陽の塔」で日本ファンタジーノベル大賞を受賞してデビュー。著書に『夜は短し歩けよ乙女』(山本周五郎賞)、『ペンギン・ハイウェイ』(日本SF大賞)、『聖なる怠け者の冒険』(京都本大賞)などがある

町田康 : 1962年大阪府生まれ。作家・詩人・パンク歌手。97年「くっすん大黒」で野間文芸新人賞、Bunkamuraドゥマゴ文学賞、2000年「きれぎれ」で芥川賞、01年、詩集『土間の四十八滝』で萩原朔太郎賞、05年『告白』で谷崎潤一郎賞、08年『宿屋めぐり』で野間文芸賞を受賞

小池昌代 : 1959年東京生まれ。詩人・作家。99年詩集『もっとも官能的な部屋』で高見順賞、2010年『コルカタ』で萩原朔太郎賞を受賞。短編集に『感光生活』『悪事』『タタド』(07年表題作で川端康成文学賞)、長編に『厩橋』『弦と響』、14年『たまもの』で泉鏡花文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中 さん

    池澤夏樹さん編の日本文学全集からこちらをお薦めいただいて。全集の訳にもそれぞれ訳者の個性が反映されているのだけれど、講演録のこちらを読むとより気持ちが見えて面白かった。町田さんのトンデモ宇治拾遺物語はやっぱり入念な下調べがあってこそだと改めて感じ町田さんの凄さを痛感。 未読の古事記と百人一首もとても読みたくなった。池澤夏樹さんは訳に関わらず未読なのだけど、穏やかな語り口と滲み出る豊かな教養に小説も色々読んでみたくなった。小池昌代さんの百人一首の訳美しすぎて震える。絶対読む。

  • buchipanda3 さん

    池澤さん編集の「日本文学全集」で古典を現代語に訳した方々による古典講義集。と言っても堅苦しさはなく、語りものなのでスラスラと楽しく読めた。訳の工夫話では町田さんのノリと直感と気合いというコツや森見さんの臨場感とリズムを大事にしたなどが印象的。訳を読むと確かに乗れる。あと古典には性に関して明け透けな描写が多いみたいでなるほど人の素の姿が見えているから読み継がれているのかも。歴史書の古事記に情感ある歌謡が取り込まれていることも興味深い。これらの古典を読んで現代の小説や歌と繋がる一面を感じ取ってみたいと思った。

  • ちゃちゃ さん

    古典っておもしろい!今を時めく作家や詩人の方々が古典の新訳に挑戦した全集が、池澤夏樹個人編集日本文学全集。本書では、5人の訳者による苦労話もさることながら、日本文学の本質に迫る思いの丈が熱く語られる。古事記の昔から脈々と継承されてきた日本人の感性や美意識、人生観に繋がるものへの気づき。それを惜しげもなく披露されている。何よりも、古びた遠い古典の世界を、今ここに生きるリアルな人々の物語のように、生き生きとした言葉で訳出された姿勢に心打たれる。訳者の方々の個性的な解釈や文体が光り、全集への期待がふくらむ一冊。

  • アキ さん

    池澤夏樹編集の日本文学全集で古典を現代語訳した作家たちの解説&裏話を楽しく読めた。古事記は日本で最初の文学なので池澤夏樹が訳すのは妥当だが、他の翻訳の担当もそれぞれぴったりの配役というか配訳。古典の世界は、学校の古文で知っていた世界とはまるで違う。古事記で天地創造にセックスが関わる神話は日本だけ。エロ(日本霊異記)、ツン女子(竹取物語)、恋愛の歌(百人一首)など、つくづく日本は平和な国だったんだなと感心する。また池澤によると弱者への共感は古来よりあった。もののあわれは古事記にも見つけることができるらしい。

  • keroppi さん

    池澤夏樹個人編集「日本文学全集」次回刊行に時間があるので、現代語訳した作家たちの講演録を読んだ。古典を現代語に翻訳する作業が実に楽しく語られている。特に、伊藤比呂美さんの赤裸々な語りは、現場で聞いてみたかった。もう一度、訳文を読み返したくなった。

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