クーデタ 池澤夏樹=個人編集 世界文学全集2

池澤夏樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784309709574
ISBN 10 : 4309709575
フォーマット
出版社
発行年月
2009年07月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,369,8p

内容詳細

冷戦下のアフリカの大地を舞台に、沙漠の国の大統領とその先代の王、4人の妻、愛人、有能な内務大臣、米国、ソ連などの駆引きを描く異色の長篇。政治と金と宗教と愛欲が渦巻く、ポップでシュールな物語。〈受賞情報〉毎日出版文化賞企画部門(第64回)

【著者紹介】
ジョン・アップダイク : 1932年ペンシルヴェニア州に生まれる。ハーヴァード大学卒業後、雑誌『ニューヨーカー』のスタッフとして働きながら詩や小説を発表する。2冊目の長篇『走れウサギ』で作家としての評価を確立し、64年『ケンタウロス』で全米図書賞受賞。華麗な文章で現代社会の風俗を巧みに描き、戦後アメリカを代表する作家と目された。2009年没

池沢夏樹 : 1945年北海道帯広生まれ。埼玉大学理学部中退。88年「スティル・ライフ」で第98回芥川賞受賞。おもな小説に、『マシアス・ギリの失脚』(新潮社、谷崎潤一郎賞)、『花を運ぶ妹』(文藝春秋、毎日出版文化賞)などが、おもな評論・書評集に、『母なる自然のおっぱい』(新潮社、読売文学賞)などがある(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • starbro さん

    世界文学全集完読プロジェクト https://bookmeter.com/users/512174/bookcases/11684481?sort=book_count&order=desc 第十七弾U-05、アメリカを代表する作家ジョン・アップダイクが描く, アフリカの架空の国のクーデタ劇、興味深く読みました。 続いてU-06へ。 https://www.kawade.co.jp/np/special/3677774465/

  • ケイ さん

    アップダイクが、あの「ウサギ」のアップダイクが、アフリカの独裁者を半ば彼の独白で描く。彼はジャーナリストであったのだと、得心した。フランスに翻弄された母国、種族同士の争いとレイプで生まれたという出自。アメリカへの留学。アフリカ生まれの黒人が、白人家庭の同級生と付き合い、彼女の家で黒人のメイドを見る時の印象など、とてもシュールだ。砂漠でのことも何もかもシュール。アフリカでアメリカがどう見られているかも、ちゃんと描く。しかしね、一つだけ詰めが甘いと思うの…、女性に優しすぎるヤンキーが抜けきってない気がした。

  • 藤月はな(灯れ松明の火) さん

    強姦されて生まれたが、フランスのために戦い、西欧の資本主義教育を受け、王から位を簒奪し、大統領になったイスラム教徒のエレヌー。ファノンが『地に呪われたる者』で「革命も結局は西欧の帝国主義の概念でしかない。それで得られた独立は真の独立でも勝利でもない」と批判していたことをこの本を読んで思い出した。また、自国を西洋の資本主義に染められまいとする彼がクトゥンダに批判される所は『マクベス』を連想してしまう。そして西洋の教育を受けた彼がイスラム教の一面で妻を押さえ込もうとしたのに対し、彼の妻が揃って西洋的なのも皮肉

  • 秋良 さん

    アフリカの架空の国で、イスラム社会主義に基づいた独裁政を敷く大統領。アメリカの援助を突っぱねるも、クーデターにより大統領の座を追われてしまう。アフリカからの留学生という、外の視点を持って内側から眺めたアメリカは、何だろうなあ、生きづらそう。資本主義社会は幸福とは言い難いが、社会主義がうまくいかないのは、人間はやっぱり貧しいのが嫌だからでしょう。

  • かもめ通信 さん

    「読みやすいか?」と問われれば、迷わず「読みにくい」とこたえる。 「好きか嫌いか」と問われれば、おそらく「嫌い」と応じ、「面白いか?」と問われれば、少し迷って「面白い」とこたえる。 「お薦めかどうか?」と問われれば、問う相手を見て答えを変えるに違いない。 つまるところ、かなり癖のある作品だということだ。 そうではあるが「クーデタ」とか「内乱」とか「○×の春」とかいう言葉が、再び盛んに話題にのぼるようになった今だからこそ、大国に踊らされる国や人びとを描いたこの作品も、ますます読まれるべきなのかもしれない。

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