また会う日まで

池澤夏樹

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022518972
ISBN 10 : 4022518979
フォーマット
出版社
発行年月
2023年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
723p;20

内容詳細

海軍軍人、天文学者、キリスト教徒として生きた秋吉利雄。3つの資質はどのように混じり合い、たたかったのか。史実をみごとに融合し、波瀾に満ちた超弩級の歴史小説。

【著者紹介】
池沢夏樹 : 1945年北海道生まれ。作家、詩人。88年「スティル・ライフ」で芥川賞、93年『マシアス・ギリの失脚』で谷崎潤一郎賞、2000年『すばらしい新世界』で芸術選奨文部科学大臣賞、04年『静かな大地』で親鸞賞、司馬遼太郎賞、10年『池澤夏樹=個人編集 世界文学全集』で毎日出版文化賞、10年朝日賞受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • starbro さん

    池澤 夏樹は、新作中心に読んでいる作家です。大日本帝国軍人に関しては悪いイメージしかありませんが、敬虔なクリスチャンにて天文学者、これほどまで清々しい軍人を知りませんでした。非常に難しい時代を生きた傑物を見ました。本書は、今年の最長編にてBEST20候補です。 https://publications.asahi.com/ecs/detail/?item_id=24081

  • KAZOO さん

    この作品は朝日新聞に1年半にわたり連載されたものですが読まないでこの本になって読みました。池澤さんの大伯父さんを主人公にしてその人物が大正・昭和の時代を生き抜いてきたことを読ませてくれました。海軍軍人で天文学者、さらにはキリスト教徒(この本の題名は讃美歌からきています)であった主人公が海軍兵学校、海軍大学校、東京大学などで学び、どちらかというと軍人よりも学究的な人物であったと感じます。作者の父親の福永武彦や日野原重明先生等も登場します。子供や妹あるいは連れ合いが亡くなったりしますがそういう時代だったのです

  • kawa さん

    海軍軍人、キリスト教者、天文学者と異なる側面を併せ持つ秋吉利雄氏を主人公に描く長尺歴史ドラマ。秋吉氏は著者の大伯父で実在の人物の由。主人公の兵学校仲間として架空のM氏を据え、著者がインタビューで述べた(今の)「政府はウソをつくし、文書を焼くし、メディアはあおるし。大衆はころころ(意見が)変わる。戦争中と同じことをしているなと思いますよ」を上手く連想させ考えさせられる。読みどころ多し。

  • どぶねずみ さん

    (朝日新聞連載中に毎日欠かさず読んでいたので、連載終了日22年1月31日を読了とする)著者の大伯父にあたる秋吉利雄さんの生涯について。私が全く存じ上げない方だったが、本書によるとエリート教育の海軍兵学校より海軍軍人となり、その後天文学者として世に憚り、ローソップ島で皆既日食を記録するという功績が天皇陛下の目に留まったようだ。最期は戦死した友のことを思って亡くなっていく。戦争の生々しい内容ではあるが、身内から小説化されて残されていくことがとても素晴らしい。

  • あや さん

    海軍の軍人でありながら天文や測量を行う水路部に所属し、戦うことよりも船舶、航空機の安全な航行のために力を尽くした秋吉利雄が、学者と軍人と信仰の間に悩みながら生き抜いた人生を描いている。戦争に手を貸した軍人という職業と、殺すなかれと説く信仰の間で誠実に生きようと努めた利雄について、後に娘の洋子が主の言葉を引いて、父は灯台のように高く火を掲げ、遠く広くを照らす存在だったと語る場面がある。信仰に対しても職務に対しても誠実に生きた利雄の生涯が、彼が信じた主の言葉によって肯定されたようで安堵する場面でもあった。

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