下町ロケット 小学館文庫

池井戸潤

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094088960
ISBN 10 : 4094088962
フォーマット
出版社
発行年月
2013年12月
日本
追加情報
:
493p;15

内容詳細

主人公・佃航平は宇宙工学研究の道をあきらめ、東京都大田区にある実家の佃製作所を継いでいたが、突然の取引停止、さらに特許侵害の疑いで訴えられるなど、大企業に翻弄され、会社は倒産の危機に瀕していた。
一方、政府から大型ロケットの製造開発を委託されていた帝国重工では、百億円を投じて新型水素エンジンを開発。しかし、世界最先端の技術だと自負していたバルブシステムは、すでに佃製作所により特許が出願されていた。宇宙開発グループ部長の財前道生は佃製作所の経営が窮地に陥っていることを知り、特許を20億円で譲ってほしいと申し出る。資金繰りが苦しい佃製作所だったが、企業としての根幹にかかわるとこの申し出を断り、逆にエンジンそのものを供給させてくれないかと申し出る。
帝国重工では下町の中小企業の強気な姿勢に困惑し憤りを隠せないでいたが、結局、佃製作所の企業調査を行いその結果で供給を受けるかどうか判断するということになった。一方、佃製作所内部も特に若手社員を中心に、特許を譲渡してその分を還元してほしいという声が上がっていた。
そうした中、企業調査がスタート。厳しい目を向け、見下した態度をとる帝国重工社員に対し、佃製作所の若手社員は日本のものづくりを担ってきた町工場の意地を見せる。

【著者紹介】
池井戸潤 : 1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。98年に『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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プロローグとばしてしまった。読み進めて間...

投稿日:2021/04/17 (土)

プロローグとばしてしまった。読み進めて間違いなかったです。次から次へと展開が進み、飽きません。佃社長、人間くさくてイイですね。【ー人間の本性が現れるのは、平時ではなく、追い詰められたときであるーP.62】

華 さん | 東京都 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • ヴェネツィア さん

    タイトルからは、下町の町工場のオヤジが周りのいろんな人々の助けを得て艱難辛苦の末にロケットを飛ばすお話かと思っていた。ところが、それは大いに外れ(一部はそうなのだが)、実際上は経済小説というか、主としては中小企業の経営者の夢の物語だった。次から次へと難題がやってきて、その度に私たち読者はハラハラもし、時には痛快さに快哉をあげ、また時には共感に心を震わせと忙しいこと限りがない。そんな風だからページを繰る手が止まらない。疾走するスピードで読むことになる。うまく行きすぎだとは思う。そうは思うのだけど…。

  • 抹茶モナカ さん

    下町の町工場の社長と社員達が、大企業のロケット部品を製造するまでの物語。これは、働く人が読むファンタジー作品でしょう。読んでいる時は、楽しくて、幸せな読書体験だった。『働く』という事についても考えさせるのだけど、そこはあまり考え過ぎると、落ち込むので、流した。

  • OCEAN8380 さん

    ドラマで見ていたからあらすじは分かっていたけれどやっぱり面白かった。池井戸さんの作品を読むと仕事の大切さに気付かされる。ドラマもう一回見たくなりました。

  • れみ さん

    ロケット開発の道を諦め父の会社を継いだ佃航平が、取引先や商売敵の理不尽な要求にも屈せず、新たなロケット開発に研究者としてではなく中小企業の経営者として従業員たちとともに関わろうと奮闘するお話。次々にやってくる危機にハラハラさせられながら、最後にはグッときた。面白かった!

  • koji さん

    TBS放映中のこのドラマは録画し、繰り返し繰り返し観ました。そのうえで、原作を読みました。テレビドラマの熱い科白は殆ど原作から持ってきたのですね。さて池井戸さんの小説は、これでもかこれでもかと襲いかかる試練から決して逃げないこと。その点は半沢直樹や花咲舞とおなじですが、それ以上にこの作品に共感するのは、社長と社員が同じ目線で堂々と渡り合っていること。銀行にはないものです。本音のぶつかりあいが、いつしか佃プライド、佃品質に昇華していくところはグイグイ読ませてくれます。さあ後半のガウディ計画へ、まずドラマから

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人物・団体紹介

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池井戸潤

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。’98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、’11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもので

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