七つの会議 集英社文庫

池井戸潤

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784087454123
ISBN 10 : 4087454126
フォーマット
出版社
発行年月
2016年02月
日本
追加情報
:
496p;16

内容詳細

きっかけはパワハラだった! 会社の業績を牽引する稼ぎ頭のトップセールスマンであるエリート課長・坂戸宣彦。彼を社内委員会に訴えたのは、歳上の部下で「居眠り八角」と呼ばれている万年係長・八角民夫だった。そして役員会が下した結論は、不可解な人事の発令だった。いったい二人の間に何があったのか。いったい今、会社で何が起きているのか。事態の収拾を命じられた原島は、親会社と取引先を巻き込んだ大掛かりな会社の秘密に迫る。決して明るみには出せない暗部が浮かび上がる。ありふれた中堅メーカーを舞台に繰り広げられる迫真の物語。日本の今、企業の正体をあぶり出す、大ベストセラーとなった衝撃のクライム・ノベル。

目次
第一話 居眠り八角
第二話 ねじ六奮闘記
第三話 コトブキ退社
第四話 経理屋稼業
第五話 社内政治家
第六話 偽ライオン
第七話 御前会議
第八話 最終議案

【著者紹介】
池井戸潤 : 1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒業。98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞、11年『下町ロケット』で第145回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

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この話の根幹に関わるある不正ですが、これ...

投稿日:2021/04/15 (木)

この話の根幹に関わるある不正ですが、これは相当無理があるのでは? 現実世界ではこんな判断は絶対しないでしょう。 そこから逆算した強引な筋立てと、キャラ立てを意識した主人公、フィクションのエンタメと割り切れば十分楽しめます。 わかりやすい勧善懲悪のいつもの池井戸節が楽しめます。

三浦大根 さん | 神奈川県 | 不明

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やはり池井戸作品は読みやすくて面白いです...

投稿日:2021/03/15 (月)

やはり池井戸作品は読みやすくて面白いです。各章毎に各登場人物に視点が変わっていきますがどんどん真相に近づいていくのが面白いです。おすすめです。

aozo さん | 鳥取県 | 不明

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • W-G さん

    短編を連作にしたもの。私的評価としてはイマイチ。社内でいったい何が行われたのか、第二話あたりでほぼネタが割れており、もう一山何かあるのかと思いきや、不正を誰がどこまで把握していたのか、という論点だけで進行し続けるのが弱く感じたのだろうか。しかも、その中で軸となる視点人物の不在も没入出来ない理由の一つ。八角がそのポジションであればまた違ったのかもしれないが、彼の内面が描かれるのは最後だけで、それまでは他者の目線からのみ物語に登場する。ドーナツの話も閑話休題でしかなく、特に前後に絡みがないのがスッキリしない。

  • Nobu A さん

    予備知識なく書架から取った図書館本。東京建電の会議中、堂々と居眠りする八角民夫の第1章から始まり、次章では打って変わって老舗の中小企業社長、三沢逸郎の話。そして東通の事務員、浜本優衣の偽寿退社と続き、オムニバス構成かなと。各章面白いが徐々に繋がりが見え始め、全貌が浮き彫りになる。登場人物一人一人の生い立ちを遡り、組織の人間関係性や化学反応を緻密に描写。練りに練った物語展開。報道で知る企業の巨額リコール隠蔽の内情って本書のように起こるのかなと思わせる程の現実性。池井戸潤著書14冊目。個人的には一番お勧め。

  • nanako さん

    外国の自動車メーカーのデータ偽装を他人事のように見ていましたが、日本のメーカーでも同じことが起こりました。日本企業は「そういうことはしない・・・」との思いが裏切られ凄くがっかりしました。近年、コンプライアンスがこれだけ色々な場面で取り上げられられるのは、それだけコンプラ上の問題が実際に多いのだと思います。「七つの会議」面白かったです。人にはその人なりの事情や、思いがあるんでしょうが、いかに最後の局面で不正に手を染めず、踏みとどまれるかだと思いました。最後は個人の正義や道徳観の問題になるんでしょうか。

  • chinayo さん

    ある大手企業の子会社で起こる7人の主人公をメインにし、最後は全員がキャストとして登場。サラリーマンだったら、共感できる場面があるだろう。

  • bunmei さん

    この冬、野村萬斎主演で映画化。今回は大手企業ソニックの下請けとなる中堅企業「東京建電」が舞台。これまでの様な大がかりな企業買収ではなく、どの企業でもありそうな癒着やパワハラ等をテーマにした7つの物語が盛り込まれ、それぞれの物語が繋がり合う連作。そして、次第に見えてくるのは、やはり会社ぐるみの隠蔽工作。窓際族の八角が、嫌な上司に立ち向かい、会社の取引に関わる不正の秘密に迫ります。ありふれた中堅電気メーカーを舞台に繰り広げられるジャパニーズ・サラリーマン物語。池井戸作品は、いつも企業の裏の怖さに迫りますね。

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人物・団体紹介

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池井戸潤

1963年岐阜県生まれ。慶應義塾大学卒。’98年『果つる底なき』で第44回江戸川乱歩賞を受賞し作家デビュー。2010年『鉄の骨』で第31回吉川英治文学新人賞を、’11年『下町ロケット』で第145回直木賞を、’20年に第2回野間出版文化賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもので

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