希望の資本論 私たちは資本主義の限界にどう向き合うか

池上彰

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784023313941
ISBN 10 : 4023313947
フォーマット
出版社
発行年月
2015年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
佐藤優 ,  
追加情報
:
173p;19

内容詳細

閉塞感と焦燥感で混迷を極める現代。
私たちは資本主義の矛盾や限界にどう向きあっていけばいいのか?

現代日本の知の水先案内人、池上彰と佐藤優が、
トマ・ピケティの『21世紀の資本』の世界的大ヒットなどで
にわかに注目を集めるマルクスの『資本論』を、
革命の書としてではなく、
資本主義を相対化し過酷な社会のなかで
生き延びるための指南の書として読み解く。

いま、『資本論』を読む意味とは?
『資本論』からみえる現代日本は?
幸せな資本主義は可能か?
資本主義社会をサバイバルする技術、
資本主義に絡め取られない生き方とは?

AERA2014年11月10日号の
「資本主義の限界を生き抜く『資本論』」対談を大幅増補して書籍化。

【著者紹介】
池上彰 : 1950年長野県生まれ。ジャーナリスト・東京工業大学教授。魔應義塾大学経済学部卒業後、NHK入局。2005年からフリーに

佐藤優 : 1960年東京都生まれ。作家・元外務省主任分析官。同志社大学大学院神学研究科修了後、外務省入省。著書に『自壊する帝国』(大宅壮一ノンフィクション賞、新潮文庫)ほか多数(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • hiro さん

    池上氏の『世界を変えた10冊の本』にも登場したマルクスの『資本論』について、池上・佐藤両氏の対談を中心に、ピケティ・佐藤両氏の対談も収録されている。もちろんなぜ今『資本論』を学ぶ必要かが書かれているのだが、途中『21世紀の資本』やイスラム国も登場する。この本を読んで、一番心に残ったのは、第7章の『知性という最大の武器』の中で、義務教育で基礎教育をしておかないと、技術革新に対応できないという、教育の重要性が書かれているところだった。しかし、残念ながら私は『資本論』を読んでみようという気持ちにはならなかった。

  • 壱萬弐仟縁 さん

    ピケティ旋風去って、格差論争残る。労働こそが、社会の富を生み出すというマルクス労働価値説(はじめに 池上彰)。本文は脚注があり、不明な概念、用語も詳解されており、読者の便宜を図っている。重要箇所はゴシ太。池上氏:『経済学批判』は政治経済学でない、経済学自体としての経済の資本の論理を追いかけていくということをやる(19頁)。佐藤氏:『資本論』の最大のポイントは、目に見えないが確実に存在する資本の力を見極めること(46頁)。

  • みゃーこ さん

    資本を単位に世の中を見ることで逆にその矛盾をつきつけられる。全ては人間が動かしていると換算しなおすヒューマニズムの『資本論』の読み解き方にそもそもの社会問題の発生源が垣間見えた気がした。東西冷戦が終わり、大不況が続いているがマルクスは本当に終わったんだろうか?今再び資本主義システムの矛盾に直面し鎌首を持ちあげてきた労働価値説。労働者というのは、お金じゃなく、人間だった。世の中を俯瞰で見れる。またお金ではなく人間を単位に社会が見えてくる一冊。文句なしに面白い。

  • さだはる さん

    何でもかんでも資本論に結び付けている感もあるが、そもそも資本論が分かってないので殆ど理解出来ていない。「資本論を学ぶ事は今の資本主義社会を相対化する。自分が生きている社会を相対化する力を与えてくれる」へ?その力があったらどうなるんじゃーっと突っ込みたいが、興味はあるので「高校生でもわかる資本論」を読みたいと思う。賃金を下げようとする資本の動きにより、社会的な再生産費を下げる働きがおこり100均ショップやユニクロなどが存在する。これは違うと思う。解らないなりにも疑問点も発見できたのでもう少し学ぼう。

  • 岡本 さん

    このタッグはやっぱり面白い。マルクスの「資本論」を中心に流行りのピケティ氏の著書や問題となっているイスラム国について対話している。二人共、読者に「資本論」を読んでほしいという所に向かって話をしているので読者としては読んでみたくなる感じですね。巻末には佐藤氏とピケティ氏の対談もあり、資本論を読み解くのに適した著書の紹介もあったりと盛り沢山な一冊です。

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人物・団体紹介

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池上彰

1950年、長野県松本市生まれ。慶應義塾大学卒業後、1973年、NHKに記者として入局。1994年から「週刊こどもニュース」キャスター。2005年3月NHK退社後、ジャーナリストとして活躍。名城大学教授、東京工業大学特命教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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