隣りの不安、目前の恐怖 日本推理作家協会賞受賞作家傑作短編集 3 双葉文庫

江戸川乱歩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784575658972
ISBN 10 : 4575658979
フォーマット
出版社
発行年月
2016年06月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
397p;15

内容詳細

隣家の人妻に思いを抱く少年が、明け方に隣りの裏庭で繰り広げられる奇妙な光景を目にすることになる(「空家の少年」)。事故で夫を喪った隣家の未亡人が、夫がかわいがっていた愛犬をいじめるようになり、やがて事件へと発展していく(「その犬の名はリリー」)など、歴史ある日本推理作家協会賞を受賞し、ミステリー界が誇る作家六名による、傍らに潜む不安や恐怖を取り扱った珠玉作短編集シリーズ第三弾。

【著者紹介】
有馬頼義 : 1918‐80。早稲田大学第一高等学院在学中の1937年、短編集『崩壊』を刊行。『終身未決囚』で直木賞を1954年に受賞する。1956年の短編「三十六人の乗客」以後、ミステリーも手掛け、1959年、野球ミステリー『四万人の目撃者』で日本探偵作家クラブ賞を受賞。若手作家が集う文学サロン「石の会」を主宰。また、早乙女勝元や石川光陽らと「東京空襲を記録する会」を発足

石沢英太郎 : 1916‐88。1966年、「羊歯行」で第1回双葉推理賞を受賞。「五島・福江行」や「求菩提行」など、九州を舞台にした作品が特徴的。1977年、「視線」で日本推理作家協会賞短編部門を受賞

江戸川乱歩 : 1894‐1965。1923年、「二銭銅貨」を「新青年」に発表してデビュー。戦後は評論活動に熱心で、1952年、評論書『幻影城』で探偵作家クラブ賞を受賞。日本推理作家協会初代理事長

折原一 : 1951‐。1988年、黒星警部のユーモラスな活躍である『五つの棺』(のちに2編加えて『七つの棺』)でデビュー。同年、初長編の『倒錯の死角』を刊行する。巧みな構成による『沈黙の教室』で、1995年に日本推理作家協会賞長編部門を受賞

鈴木輝一郎 : 1960‐。家業のコテ製作所を手伝いながら小説教室に通い、1991年、『情断!』でデビュー。1994年に「めんどうみてあげるね」で日本推理作家協会賞短編および連作短編集部門を受賞する

宮部みゆき : 1987年、「我らが隣人の犯罪」でオール讀物推理小説新人賞を受賞してデビュー。1989年に『魔術はささやく』で日本推理サスペンス大賞を受賞する。日本推理作家協会賞の『龍は眠る』、山本周五郎賞の『火車』、直木三十五賞の『理由』、吉川英治文学賞の『名もなき毒』といったミステリーのほか、吉川英治文学新人賞の『本所深川ふしぎ草紙』ほか時代小説も多い。近作にファンタジーの趣向も織り込んだ『過ぎ去りし王国の城』(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    このシリーズの3巻目で、有馬頼義から宮部みゆきまで6人の作家の作品が収められています。とくに江戸川乱歩の「陰獣」が過半を占めています。これは何回か読んでいますし、宮部、折原の作品も読んだことがありました。有馬、石沢の作品は短いものですが楽しめました。

  • HANA さん

    ミステリアンソロジー。どの作品も日常の中にふとある陥穽を、余す所なく描いたものばかりで満足。その手法も青春の暗黒を描いた陰鬱なものからSFや奇妙な味と、どれも各人の味が良く出た作品群だと思う。ただ某氏等は味が知れ渡っているせいか、警戒して読むのでオチが最初からわかってしまったけど。内容的にはやはり乱歩は別格、やはり「陰獣」は何度読んでも尽くせぬ魅力があるなあ。あと「本格」は収録されていなかったんだけど、やはり日常の落とし穴がテーマって事は人間関係を中心とするからかな。こういうサスペンスも面白く読めるけど。

  • Yu。 さん

    隣家の人妻に淡い想いを寄せる少年の儚く哀しい偏執物語 有馬頼義「空家の少年」。あちらに目を向けさせつつの‥という騙し技が魅力 石沢英太郎「その犬の名はリリー」。二転三転していく展開に手汗握る 江戸川乱歩「陰獣」。土俵際からの逆転技がお見事!折原一「耳すます部屋」。不運な男が更に転落していくブラックな苦味に乾杯 鈴木輝一郎「あなたのためを思って」。災難転じて希薄気味だった家族に絆再び 宮部みゆき「さよなら、キリハラさん」。といった個性溢れる六編のアンソロジー‥ なかでも初読の「空家の少年」は特に印象深い。

  • キーにゃん@絶対ガラケー主義宣言 さん

    空家の少年 有馬頼義/その犬の名はリリー 石沢英太郎/陰獣 江戸川乱歩/耳すます部屋 折原一/あなたのためを思って 鈴木輝一郎/さよなら、キリハラさん 宮部みゆき  解説:山前譲  それぞれいかにもの作品。たしかに不穏な気配を感じる。

  • ひゅうひゅう さん

    アンソロジーだけど本の大半が乱歩。乱歩は昔よく読んだのに、かなり久しぶりに読んだ。昔っぽい独特の雰囲気だけどなかなか面白かった。全体的に期待したほどの恐怖や怖さは感じなかった。

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人物・団体紹介

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江戸川乱歩

1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌の編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以降、探偵小説を次々と発表。怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」など。1965年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもので

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