江戸川乱歩作品集 3 パノラマ島奇談・偉大なる夢 他 岩波文庫

江戸川乱歩

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784003118160
ISBN 10 : 4003118162
フォーマット
出版社
発行年月
2018年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
484p;15

内容詳細

夢の中で妖しく咲き乱れる心象の沃野こそ、真の世界。美と享楽の完全なる人工楽園の建設という夢幻にとり憑かれた青年を描いた代表作「パノラマ島奇談」、戦時下の制約された中で斬新な手法を駆使して書かれた探偵小説「偉大なる夢」の他、7篇を収録。

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ehirano1 さん

    偉大なる夢について。江戸川乱歩もこういうのを書くんだぁ、というのが最初の印象でした。これまでの乱歩の著作とは打って変わった方向性ですが、大作だと思います。数世代を跨いで粛々且つ、脈々と画策された壮大な、いや偉大な計画、いやいや、もはやタイトルと同じ「偉大なる夢」であったと云っても過言ではないと思いました。そう、本作には表の「偉大なる夢」と裏の「偉大なる夢」がありました、なんと壮大、いや偉大なことか!

  • かわうそ さん

    「夢のゆくえ」というテーマのもと全般的に怪奇幻想風味濃厚で非常に好みのセレクション。特に短めの作品「毒草」「芋虫」「防空壕」が面白かった。乱歩の小説はそれほど読んでこなかったので、この作品集をきっかけに今後もいろいろ読んでみたいと思います。

  • A.T さん

    「百面相役者」が面を外した面相は描かれない。次々に仮面を変え続ける空虚に鳥肌が立つ。「パノラマ島奇談」「芋虫」は多くの短編集に収録されて繰り返し読む機会があるが、その度に面白さが改まる。配役が妙味で、どの登場人物にも隠された心理があることを感じさせる、覗き見のドラマ…。昭和18年発表の「偉大なる夢」はSFのような科学小説か、はたまた日米諜報機関のスパイ活劇か、謎解き推理小説か…と面白さてんこ盛り。

  • しんすけ さん

    10代後半から21歳くらいまでに読んだものが収録されている。 「防空壕」を除いたほかは、当時は興味持てないものばかりだった。 「芋虫」に見える悍ましさが、探偵小説として成立しないと思えたからである。今から観ると、ぼく自身の単なる感情的なものであって、深く考慮してはいなかったもののようにさえ感じられる。 「大いなる夢」に至っては、いかに戦中の軍協力作品とはいえ乱歩もここまで堕落した時代があったのかとの感慨を抱いたものだった。 しかし今回読み直してみると「意外な犯人」なる設定に興味を覚えた。

  • 春ドーナツ さん

    カバー図版は乱歩揮毫の色紙「うつし世はゆめ よるの夢こそまこと」***新潮文庫の「傑作選」を読み返しては満足しているアマチュアなので、作品集全3巻のラインナップは、ほとんどが初読みで、三島由紀夫がらみで題名だけは知っていた「黒蜥蜴」も読むことができて、大変興味深いものがあった。新潮文庫は2016年に「名作選」も刊行していたのは今知った。詳細はネタバレを避けるために割愛するけれど、「偉大なる夢」はいろいろな意味で、現在の環境下で読まさせていただけるのか、と編者に感謝しながら読み進める。そういう時代を忘れては

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人物・団体紹介

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江戸川乱歩

1894年三重県生まれ。早稲田大学卒業。雑誌の編集、新聞記者などを経て、1923年「二銭銅貨」でデビュー。以降、探偵小説を次々と発表。怪奇小説、幻想小説にも優れた作品が多い。代表的なシリーズに、「怪人二十面相」「少年探偵団」など。1965年没(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたもので

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