金米糖の降るところ 小学館文庫

江國香織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784094088663
ISBN 10 : 4094088660
フォーマット
出版社
発行年月
2013年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
396p;16

内容詳細

アルゼンチンの日系人の町で育った美しい姉妹、佐和子とミカエラ。十代の頃、ふたりは互いの恋人を<共有すること>をルールにしていた。
ブエノスアイレスと東京――華麗なるスケールで「愛」を描いた長編小説。

【著者紹介】
江国香織 : 1964年東京生まれ。89年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、92年『きらきらひかる』で紫式部文学賞、02年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、07年『がらくた』で島清恋愛文学賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文芸賞、12年『犬とハモニカ』で川端康成文学賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちなぽむ and ぽむの助 @ 休止中 さん

    ブエノスアイレスで育った姉妹はすべてを共有していた。恋人すら。甘やかで穏やかな日常と当然のように居座っている狂気と。地球の裏側から届いた金平糖は十字架になって彩るのに。 「舌打ちは相手に対する侮辱よ。そしてね、それは愛の言葉とそっくり。だってどこに違いがあるの?想像してみて。両方侮辱に聞こえるだけじゃないのよ。両方あなたの本心だって知ってるの」 夏の宵はあわあわと青く涼しく。静かに笑いながら、信じなければ裏切られることもないと甘やかな情事を拒絶する。ねえ、金平糖が夜空にキラキラと輝くのを想像してみて。

  • 優希 さん

    再読です。華麗なスケールの恋愛が特殊ながら、それも世界観としてありだなと思いました。恋人を「共有」する姉妹というのは現実的でないにしても、妙に納得してしまいました。それこそ、姉妹ならではの強い絆が故だからでしょうね。誓いを拒むことこそあれど、姉妹はどこまでも結ばれていることを感じました。以前読んだときは「倫理観のない正しさ」を見たように思いましたが、改めて読み返すと江國さんの描く物語の美しさに浸ってしまいました。

  • 優希 さん

    佐和子ことカリーナとミカエラの絆が強すぎると感じました。かつて恋人を共有しあうことを誓い合いながらも、日本の留学の際にその誓いは破られることになります。姉妹で唯一共有を拒絶した男性「達哉」。ミカエラは祖国で父親不明の娘・アジェレンを生むとか少し倫理観がずれてますよね。達哉は何かに振り回されているのでしょうか。佐和子も離婚届を出してアルゼンチンにやってきますし。彼女たちには「正しさ」はあるけれど、それは「倫理観」の欠いた正しさで、自分の芯のみなのかもしれません。この奔放な自由には少しついていけないですね。

  • めろ さん

    久しぶりの江國香織さん。やっぱり好きだなぁと実感しました。理解も共感も感情移入もしない。それも魅力のひとつで、だからこそただストーリーを追い世界に浸ることができた。タイトルの意味も素敵でした。

  • エドワード さん

    最近ピアソラをよく聴いていたら、アルゼンチンの日系姉妹の物語が降ってきた。一貫してミカエラと呼ばれる妹は陽気で情熱的なラテン人そのもの。姉は佐和子と呼ばれる時はおとなしく、カリーナと呼ばれる時は自己主張が強い。やり手の夫の達哉を日本に置き去りにして恋人と母国へ逃げる佐和子。母ミカエラの会社の社長と恋に落ちる娘アジェレン。二つの恋愛が相似形を成している。不思議な人間関係、おかしいけれど憎めない。今回の江國作品には、珍しく滑稽さを感じてしまった。アジェレンの恋の行方を相談された達哉の「最低だな」が最高だな。

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