「いじめ」をめぐる物語 朝日文庫

江國香織

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784022648952
ISBN 10 : 4022648953
フォーマット
出版社
発行年月
2018年08月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
336p;15

内容詳細

いじめを受けた側、いじめた側、その友だち、家族、教師…「いじめ」には、さまざまな“当事者”たちがいる。7人の人気作家が「いじめ」をめぐる人々の心模様と、ときにやさしく、ときに辛辣な視点で深く迫った物語を競作。胸の奥に、しずかに波紋を投げかける短編集。

【著者紹介】
江国香織 : 1964年、東京生まれ。短大国文科卒業後、アメリカに一年留学。87年「草之丞の話」で「小さな童話」大賞、89年「409ラドクリフ」でフェミナ賞、92年『きらきらひかる』で紫式部文学賞、2002年『泳ぐのに、安全でも適切でもありません』で山本周五郎賞、04年『号泣する準備はできていた』で直木賞、10年『真昼なのに昏い部屋』で中央公論文芸賞、12年「犬とハモニカ」で川端康成文学賞、『ヤモリ、カエル、シジミチョウ』で谷崎潤一郎賞受賞

荻原浩 : 1956年、埼玉県生まれ。成城大学経済学部卒業。広告制作会社、コピーライターを経て、97年『オロロ畑でつかまえて』で小説すばる新人賞を受賞し、デビュー。2005年『明日の記憶』で山本周五郎賞、14年『二千七百の夏と冬』で山田風太郎賞、16年『海の見える理髪店』で直木賞を受賞

小田雅久仁著 : 1974年、宮城県生まれ。関西大学法学部卒業。2009年『増大派に告ぐ』で日本ファンタジーノベル大賞を受賞し、デビュー。13年『本にだって雄と雌があります』でTwitter文学賞国内部門第一位

角田光代 : 1967年、神奈川県生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。90年『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞を受賞してデビュー。96年『まどろむ夜のUFO』で野間文芸新人賞、98年『ぼくはきみのおにいさん』で坪田譲治文学賞、2000年『キッドナップ・ツアー』で路傍の石文学賞、05年『対岸の彼女』で直木賞、06年「ロック母」で川端康成文学賞、12年『紙の月』で柴田錬三郎賞、『かなたの子』で泉鏡花文学賞受賞

********** : 1971年、東京都生まれ。2004年『ボーナス・トラック』で日本ファンタジーノベル大賞優秀賞を受賞し、デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ごみごみ さん

    いじめた側、いじめられた側、それを取り巻く友人、家族・・関わったすべての人々の中に必ず「いじめ」の記憶は残る。それぞれの立場によって自分の都合のいいように書き換えられていく。7話どれも辛くて後味は悪い。学校、職場、ご近所付き合い、多かれ少なかれどこにでもある「いじめ」に無意識のうちに自分が関わっているかもしれないと思うと、ゾッとした。

  • Junichi Yamaguchi さん

    『抗え』… 僕らは考えなければならない。 出す答えは、きっと曖昧であまりにも理想論になってしまうのかもしれないが、考え続けて声に出し続けなければならない。 この作品での描写でも心を痛めたが、現実ではこの作品以上の苦しみがあることを想像して、心が壊れる。。

  • ピロ麻呂 さん

    タイトル通り「いじめ」がテーマだけど、このスーパー作家陣だから、うまくまとまった短編ばかり。結局、いじめを無くすなんて無理なのかな?大人でもよくあることだし、戦争だっていじめの一種…弱い者を強い者が支配するのが人間の性なのか?

  • くろにゃんこ さん

    やはり誰が書いてもこの題材は気が滅入って読むスピードが遅くなります。ただ、かつてのイジメの反撃的な『早穂とゆかり』はとてもハラハラドキドキでさすがは辻村作品ですね(*^_^*)

  • チャッピー さん

    7人の作家による「いじめ」をテーマにした短編集。救いがなく気分が沈む。今も昔もいじめはずっとあるけど、SNSという自分が学生の頃にはなかったものがある現代でもう一度中高生をやることになったら…絶対嫌だな。辻村さんの「早穂とゆかり」は読むの3度目だけど、何度読んでも心がひんやりしてしまう。

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