官能小説の奥義 角川ソフィア文庫

永田守弘

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784044000998
ISBN 10 : 4044000999
フォーマット
出版社
発行年月
2016年04月
日本
追加情報
:
224p;15

内容詳細

読者の性欲を刺激し、淫心をかき立ててきた官能小説。単純な行為をいかに濃密に淫靡に、いやらしく描くか―。先人たちは苦労して、読者の妄想を逞しくさせる官能用語を編み出した。「花弁」「小鳥の嘴」「マグロの赤身」「熱帯」…女性器の斬新な描写からは、表現へのフロンティア精神が感じられる。官能小説の文体確立までの歴史を追いつつ、独自の表現を磨き、鎬を削ってきた作家たちの豊潤で奥深い日本語の世界に迫る。

目次 : 序章 官能小説の文体の歴史/ 第1章 性器描写の工夫/ 第2章 性交描写の方法/ 第3章 フェティシズムの分類/ 第4章 ストーリー展開の技術/ 第5章 官能小説の書き方十か条

【著者紹介】
永田守弘 : 1933年東京生まれ。官能小説を40年以上にわたり、年間300篇あまり読みこなし、新聞、雑誌などに紹介している第一人者(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • HANA さん

    官能小説を分析した一冊。冒頭少しだけ官能小説の歴史について触れられているが、大半は性器の描写、性交の描写に頁が割かれている。官能小説というとストーリーにばかり目が行きがちであるが、斯様に紹介されていると比喩や描写あってのストーリーだとわかるなあ。ただ女性器の比喩、マグロは兎も角寒ブリは無いと思う。あと分析に当たってそれぞれの官能小説の抜出はあるけど、こう羅列されると何となく標本類を思わされて色気も何もなくなってるような…。ともあれ読者を楽しませるために技法を磨くのに、小説の分野は関係ないと思わされました。

  • こばまり さん

    大変勉強になりました。

  • Kouro-hou さん

    あなたも官能小説家(実用)になれる!という本。官能小説のレビューをしていたという著者が分けた官能小説表現の分類と実例も載っている。古くはチャタレイ夫人や四畳半襖、もっと最近のマドンナメイトうんぬんがいきなりクライマックス部分の1頁分とか収録されているのでお得な気分? な一方「寒ブリの切り身のような」アレって何事…、という気分にもなれるw 作家特訓?としては、好きな官能小説家の未読短篇の最初と最後の5頁以外を封印、中身を想像で書いてみてから実物と比べてみるという方法が他にも応用ききそうで面白そうだなあ、と。

  • 北白川にゃんこ さん

    官能小説の歴史も長いだけあって様々な表現方法がある!やっぱオノマトペは練習するべきかなあ。ぬっぷぬっぷ。どびゅるるる!シャッキリポン!

  • ミカ さん

    男性向け官能小説の世界を門外漢向けに紹介してくれていて、たいへん興味深かった。性器描写や性交描写、フェチ等が体系的にまとめられている。絵画における「印象派」のように性器の呼称を「植物派」「魚貝派」等と大真面目に分類されるとシュールな笑いが込み上げてしまって、さらには「子宮感覚」「ポルノ六歌仙」等のパワーワードが炸裂するものだからつい吹き出してしまう場面も。けれどその、より淫靡に・より煽情的にを目指し努力と研鑽を重ねた語彙力に詰まっている英知には脱帽。文章表現の奥深さは官能小説でこそ輝くのかもしれない。

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永田守弘

1933年、東京生まれ。官能小説評論家。2020年、逝去(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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