ケインズ経済学とMMT

永濱利廣

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784828307930
ISBN 10 : 4828307931
フォーマット
発行年月
2020年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
220p;22

内容詳細

現代貨幣理論が120分でよくわかる。自国通貨を持つ国は債務返済に充てる貨幣を無限に発行できるため、物価の急上昇が起こらない限り財政赤字が大きくなっても問題ないとする現代貨幣理論(MMT)では、完全雇用の機会を作るのは常に金融政策ではなく財政政策である。しかし主流派経済学では、流動性の罠に陥れば財政政策が有効としているが、流動性の罠から脱すれば主役は金融政策に移り、政府の予算制約も発生するとしている。

目次 : 第1章 ケインズ経済学の衝撃/ 第2章 MMTとは/ 第3章 ケインズ経済学とMMTの違い/ 第4章 MMTの考え方(MMTは日本で実現するのか?)/ 第5章 アベノミクスの検証/ 第6章 日本の財政の誤解

【著者紹介】
永濱利廣 : 経済調査部・首席エコノミスト。1995年3月早稲田大学理工学部工業経営学科卒。2005年3月東京大学大学院経済学研究科修士課程修了。1995年4月第一生命保険入社。1998年4月より日本経済研究センター出向。2000年4月より第一生命経済研究所経済調査部、2016年4月より現職。総務省消費統計研究会委員、景気循環学会理事、跡見学園女子大学非常勤講師、国際公認投資アナリスト(CIIA)、日本証券アナリスト協会認定アナリスト(CMA)、(株)あしぎん総合研究所客員研究員、あしかが輝き大使、佐野ふるさと特使、NPO法人ふるさとテレビ顧問。受賞等:景気循環学会中原奨励賞(2015)(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ブロッコ・リー さん

    120分ではとても読み切れなかったが、MMTをケインズ経済学(主流派)と比べて、冷静に論じてあって大変勉強になりました。MMTの特徴は、貨幣価値の根拠を主流派のように「皆が価値があると思うから価値がある(非兌換)」と定義するのではなくて政府が貨幣でしか納税を認めないとするから担税者の債務解消価値が生まれるとする。また貨幣発行権のある政府は理論上無制限に発行(今じゃコンピュータにポチっとなと入力すれば、日銀当座預金は増える)可能なことと、生物学的寿命に縛られない政府は財政赤字の返済を迫られることもないこと、

  • くらーく さん

    IS-LM曲線を出して、説明されているのですが、そうなのかなあ、そうなんだろうなあ、などと。 正直、経済学って仮定の上なので、現実とは乖離しているからなあ。何とも言えない。 ただ、バブル崩壊から30年経って、世界(先進国からも)の成長率に全く置いて行かれている日本の金融、財政政策は、明らかに誤っているんじゃないかねえ。普通ならそう考えるだろう。だったら、今までやってきた事の反対をするんじゃないかねえ。世界の経済学者が日本を題材に新理論を作って欲しいものですな。

  • なかむら さん

    2022年114冊目オーディブル

  • Kooya さん

    MMTとケインズ経済学の違いを論じ、日本の財政やアベノミクスの検証を行った本。大きな違いとして「中央銀行の役割」と「完全雇用下におけるクラウディングアウトの有無」が挙げられる。とはいえ経済学史では「ケインズ経済学→ポスト・ケインジアン→MMT」という流れを汲んでいるので、似通った部分が多いのは自然だと感じた。また、「日本はMMTを導入できるか?」という問いに対して政治の観点から現実的ではないと論じる筆者の主張は自分と一緒だった。現代マクロ経済学をざっくりと知りたい人にオススメ。

  • r さん

    見えざる手によって自動で不況が回復するとする古典経済では、大恐慌の説明がつかなかった。不況になって物価が下がっても、失業してしまうとものは買えず、経済は上向かない。政府が金利の調整や雇用創出などの介入をする必要がある。MMTは無制限にお金をバラ撒くと言っているのではない。あくまで完全雇用が達成されるまでのことで、完全雇用の状態でお金を刷ってもインフレになる。財政政策や金融政策によって経済が良くなるかは、国民の感情に依る。特に最近の日本は、「どうせすぐ不況になる」と考えてしまい、支出や投資を増やせない。

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