旅する教会 再洗礼派と宗教改革

永本哲也

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784400227250
ISBN 10 : 4400227251
フォーマット
出版社
発行年月
2017年01月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
302p;20

内容詳細

再洗礼派(アナバプテスト)は幼児洗礼を否定し信仰洗礼のみを主張するなど、ラディカルな立場のゆえに宗教改革主流派から徹底的に弾圧され、安住の地を求めて世界を旅する教会となった。しかし彼らの信仰理解、教会形成、ライフスタイル、社会実践は、現代に貴重な遺産を残している。宗教改革500年の年、もう一つの改革運動の全容を明らかにした、気鋭の研究者たちによる共同執筆。

目次 : 第1部 再洗礼派の誕生と受難(偽りの教えを説く悪魔―ルターの宗教改革と再洗礼派/ ルターから逸脱する改革者たち―カールシュタット、ミュンツァー、再洗礼派/ ツヴィングリの先を行く―スイス再洗礼派 ほか)/ 第2部 再洗礼派の諸相(「使徒的生活」を目指す改革者たち―中世後期の宗教運動と再洗礼派/ メディアのなかの再洗礼派―ミュンスターの再洗礼派王国驚異譚/ 緩やかに根づくネットワーク―再洗礼派運動と都市 ほか)/ 第3部 近代化する社会を生きる再洗礼派(「宗派化」の時代を生き抜く宗教的少数派―16〜17世紀の「スイス兄弟団」/ 「忌避」に同意しない者は破門する―アーミシュの誕生/ 近世から近代を生き抜くメノー派―プロイセン、ドイツ、ロシア ほか)

(「BOOK」データベースより)

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • 松本直哉 さん

    千のプラトーの用語を借りるならば、強い指導者を頂点に階層秩序を持つカトリックやルター派やカルヴァン派が樹木なのに対して、無秩序に無政府的に広がる再洗礼派は地下茎に喩えられようか。幼児洗礼に関する規定は聖書にはなく、成人の明確な意志に基づく洗礼のみを認める彼らの方が正しいのは自明なのに、溺死刑や焚刑などの厳しい弾圧に見舞われ、各地を転々としたあげく新大陸にまで活路を求めて旅する教会。聖書に忠実たらんとするために兵役や納税や教育の義務をあえて果たさない。世俗の権力と神の両方に仕えることはできないのだから。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

哲学・歴史・宗教 に関連する商品情報

おすすめの商品