明日の話はしない 幻冬舎文庫

永嶋恵美

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784344417502
ISBN 10 : 434441750X
フォーマット
出版社
発行年月
2011年10月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
16cm,306p

内容詳細

難病で何年も入退院を繰り返し人生を諦観する小学生。男に金を持ち逃げされ無一文のオカマのホームレス。大学中退後に職を転々、いまはスーパーのレジで働く26歳の元OL。別々の時代、場所で生きた三人が自らに課した共通のルールが「明日の話はしない」だった。過失、悪意、転落―三つの運命的ストーリーが交錯し、絶望が爆発するミステリ。

【著者紹介】
永嶋恵美 : 1964年福岡県生まれ。広島大学文学部哲学科卒。2000年、『せん‐さく』デビュー(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ちょこまーぶる さん

    若者の人生を悲しく表した一冊でした。一度、歯車が噛み合わなくなってしまったら、修正されることはなく、少しずつ噛み合わなさが拡大して、最期にはストップしてしまって、人生もストップしてしまうのだろうな。でも、子供の時に明日のことを語るのを勝手に止めてしまったからこそ、そういうループに迷い混んでしまうのでは?と解釈したけど・・・本当に、それで良いのかなぁ?反面、読んでいて、希望とか夢を明日に向かって言葉にする素晴らしさも再認識できたようにも思います。

  • えりこんぐ さん

    難病の子供、オカマのホームレス、次々に職場をクビになる女..みんな『明日の話はしない』つらいだけだから。重いイヤミスなんだけど永嶋さんやっぱり好き(^-^; どんどん繋がってくると一層切なさが増す。誰か1人..彼女くらいは幸せになってほしいな。

  • keith さん

    第一章は難病で闘病中の少女。第二章はオカマのホームレス。第三章は彼氏とその友人たちとルームシェアしている元OL。この三つの物語が最後に繋がります。表紙とタイトルからほっこりした話だと思い、泣く準備もしてたのですが、救いのないイヤミスでした。

  • わった さん

    最近ハマってる作家、永嶋先生の連作短編集。1話目は小児科病棟に入院する二人の子供が中心となった作品。これはただただ胸が痛くて、きっととてつもない辛さを抱えているんだろうな、と切なくなるようなものでしたが、物語が進むにつれ、だんだんと話しがおかしくなっていきます。そして4話目ですべて明らかになります。すべてはそういうことだったのか、と納得できますが、辛い結末です。面白かった。

  • yuu@mayu さん

    『☆☆☆.5』全編通して山がないと言うか、盛り上がらないと言うか。そのうえ、イヤミスの様な後味で、ずっとモヤモヤした感じ。余韻じゃなくモヤモヤって所で察して頂ければ…。

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