死刑囚永山則夫の花嫁 「奇跡」を生んだ461通の往復書簡

永山則夫

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784434229701
ISBN 10 : 4434229702
フォーマット
出版社
発行年月
2017年03月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
19

内容詳細

1968年、全国を震撼させた連続射殺事件。捕まったのは貧しく愛を知らずに育った19歳の少年、永山則夫だった。1審は死刑。控訴審で死刑が確定されると思われていた12年後の1980年、永山が獄中で書いたベストセラー『無知の涙』を読んで、アメリカから1通のエアメールが届く。それは一つの「奇跡」が始まる瞬間だった。処刑から20年。いま初めて公開される夫妻の愛の往復書簡。

目次 : 1 暗い海/ 2 愛の往復書簡 アメリカより/ 3 ミミ/ 4 愛の往復書簡 日本にて/ 5 永山則夫の花嫁/ 6 生と死と/ 7 網走へ/ 8 エピローグ

【著者紹介】
嵯峨仁朗 : 1960年、秋田県生まれ。東京タイムズで、報道部、浦和支局などに勤務。1992年、同紙休刊後、北海道新聞に入社。本社社会部、東京支社社会部、編集委員などを経て現在、本社報道センターに勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • 田中峰和 さん

    永山則夫の印象は、4人も殺害した凶悪犯なのに育ちを理由に被害者面する男でしかなかった。永山事件に関する本は何冊も読んだが、獄中婚した相手との往復書簡をメインにした本は初めて。結婚相手の和美さんも永山同様、母親に捨てられた経験から永山への同情から手紙のやり取り、結婚にまで至った人。高裁で無期懲役の判決が出た後、有頂天になった和美さんとの人生設計を語る。4人も殺害した犯人が早期出所などありえないのに、死刑確定後離婚する。哲学書を読みふけりインテリぶるが、現実から逃避するだけの男。和美さんが一番の被害者だ。

  • あや さん

    永山事件についてはあまり詳しくなかったが、死刑囚と獄中結婚を希望する人の心理に興味があり着手。永山という人間については、貧困の犠牲者なのか、それとも頭でっかちな被害・誇大妄想者なのか、正直判断が難しい。夫妻は結局離婚しているし、その兆しも結婚直後の手紙から既に表れているのだが、しかし結婚した女性が単に若さと弱さの反動だけでなく、常人を超えた行動力と責任感で動いていたことは伝わった。漫画や小説、またラブロマンスや感動ポルノではないのだから、事件の評価も人物評価も白黒つかない。現実の複雑さを噛み締める本だった

  • アーク さん

    永山則夫元死刑囚って、名前だけは知っていたけれど何があって死刑囚に身を堕としたのかは知らなかった。また、死刑囚が結婚するという「事件」の背景に何があったのか、興味をそそられて本書を読んでみた。正直言って、永山則夫元死刑囚とその妻の文章は悪筆で非常に読みにくい。言い換えると、感情をストレートに綴っていて刑務所の中と外という空間を隔てながらも、お互いを愛し、そして思いやる気持ちが熱く伝わってきた。身を焦がすような愛っていうのはこういうことなのかな。

  • くまくま さん

    ★★★☆☆

  • eremail さん

    日本中で、4人を拳銃で殺し死刑を待つ死刑囚が獄中結婚する。自分の罪の元凶は親からの遺棄と貧困、そして無学のせいだ、と主張し本を出版し、その本を通して妻となる女性との往復書簡からなる一冊である。犯罪後に改心(?)を訴えているが、自分の罪を両親や 、自分の義務の放棄に責任転嫁していることには違いがない。何の罪も無く、勤勉に働いて突然命を将来を奪われた被害者はどうなのか。突然夫を、父を、息子を奪われた遺族はどうなのか、読進むにつれこの思いが募る。この二人、特に妻となるミミの幼稚とも思える若さ故の瑞々しさが痛い。

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人物・団体紹介

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永山則夫

1949年、北海道に生まれる。1965年、青森県の中学校を卒業後上京、職を転々とする。1968年、四件の連続殺人事件を起こし、69年に逮捕。以後、獄中で思索や創作活動を開始する。83年、小説「木橋」で第十九回新日本文学賞受賞。1990年、死刑判決が確定、97年、東京拘置所で死刑が執行される(本データ

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