雪三景・裸の王様 21世紀版少年少女日本文学館

水上勉

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062826693
ISBN 10 : 4062826690
フォーマット
出版社
発行年月
2009年04月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
20cm,266p

内容詳細

文豪たちの香り高い文章を味わえる明治の傑作短編を収録した、児童向け日本文学全集の決定版。本巻には、9歳の息子を寺に預ける母の心中を描く、水上勉の「雪三景」、開高健の「裸の王様」をはじめ8編を収録。

【著者紹介】
水上勉 : 1919年3月8日、福井県大飯郡本郷村岡田に生まれる。1930年京都の臨済宗相国寺塔頭瑞春院の徒弟となる。1932年瑞春院を脱走、ひきもどされ、等持院に移る。1937年立命館大学文学科に入学。1946年虹書房をおこし「新文芸」を発刊。執筆依頼のため宇野浩二を訪ね、以後文学の師とする。1948年『フライパンの歌』を文潮社より刊行、ベストセラーとなる。1961年『海の牙』で探偵作家クラブ賞、「雁の寺」(「別冊文藝春秋」)により直木賞を受賞。1975年『一休』を中央公論社より刊行、谷崎潤一郎賞を受賞。1977年『寺泊』(筑摩書房)で川端康成文学賞を受賞。2004年九月八日、肺炎のため死去

曽野綾子 : 1931年9月17日、東京府南葛飾郡本田町(現、葛飾区立石)に生まれる。本名知寿子。1948年聖心女子学院高等科二年に在学中に洗礼を受ける。1949年中河与一主宰の同人雑誌「ラマンチャ」に加入、曽野綾子の筆名を使う。1950年聖心女子大学に入学。1951年「ラマンチャ」に発表した「裾野」が臼井吉見に認められ、その紹介で第十五次「新思潮」に加わる。1953年三浦朱門と結婚。1954年大学を卒業。「三田文学」に発表した「遠来の客たち」が芥川賞の候補となる。1970年『誰のために愛するか』(青春出版社刊)が百万部を突破、ベストセラーとなる。1979年ローマ法王庁から法王聖十字架章をうける。1984年中曽根内閣諮問機関である臨時教育審議会の委員となる

辻邦生 : 1925年9月24日、東京市本郷区駒込西片町十番地に生まれる。1944年一年浪人ののち旧制松本高等学校理科乙類に入学。1945年寮で斎藤宗吉(北杜夫)と知りあう。寮劇の台本などを書き、最初の短編小説「遠い園生」を「思誠」に発表。秋に文科乙類に転科。1949年東京大学文学部仏蘭西文学科に入学。1962年「廻廊にて」を「近代文学」に連載開始(翌年完結し、第四回近代文学賞を受賞)。1968年『安土往還記』(筑摩書房刊)で芸術選奨新人賞を受賞。1972年『背教者ユリアヌス』により毎日芸術賞を受賞。1999年7月29日、心不全のため死去

竹西寛子 : 1929年4月11日、広島市に生まれる。1945年広島で原子爆弾により被爆。1950年早稲田大学文学部国文科三年に編入学。1952年大学を卒業し河出書房に入社。1957年筑摩書房に入社。1962年健康を害し、筑摩書房を退社。1964年長篇評論「往還の記」(「文学者」に連載。のち加筆し、筑摩書房より刊行)により田村俊子賞を受賞。広島体験を描いた小説「儀式」(「文芸」1963年12月号に発表)が女流文学賞の候補となる。1975年小説集『鶴』を新潮社より刊行(翌年、芸術選奨文部大臣新人賞を受賞)。1978年『管絃祭』を新潮社より刊行、女流文学賞を受賞。1980年「兵隊宿」を「海」に発表、翌年、川端康成文学賞を受賞。2003年『贈答のうた』(講談社刊)で野間文芸賞を受賞

開高健 : 1930年12月30日、大阪市天王寺区東平野町に生まれる。1949年大阪市立大学法文学部法学科に入学。1954年寿屋(現、サントリー)入社、柳原良平(イラスト)との名コンビ誕生。1957年小説「パニック」を「新日本文学」に、「裸の王様」を「文学界」に発表。1958年「裸の王様」で芥川賞を受賞。寿屋を退職。1965年ルポルタージュ『ベトナム戦記』を朝日新聞社より刊行、“「ベトナムに平和を!」市民文化団体連合”(略称べ平連)の呼びかけ人となる。1979年「玉、砕ける」(文藝春秋刊『ロマネ・コンティ・一九三五年』収載)により川端康成文学賞を受賞。1981年『ベトナム戦記』などのルポルタージュにより菊池寛賞を受賞。1989年12月9日、肺炎のため急逝する(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • たつや さん

    このシリーズ児童書ですが好きです。確か志賀直哉や新美南吉を知ったのはこのシリーズでした。本書も水上勉、竹西寛子、開高健など、初めての作家さんの短編集ですので、お得な感じがしました。「秋末の一日」は母を思いやる気持ちと弟家族が母の面倒を見ているという複雑な環境を綺麗に描いています。昔の描写が美しく懐かしい。「裸の王様」も章節は初でしたが、懐かしく読め、こころ暖かくなりました。

  • 訪問者 さん

    水上勉「秋末の一日」、「母一夜」、「雪三景」、曾野綾子「落葉の声」が面白かったが、何と言っても開高健「裸の王様」がスタイリッシュな傑作。開高健もこれから読んでいきたい。まだまだ読んでいない作家や本が山のようにある。恐ろしいような嬉しいような気がする今日この頃。

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水上勉

1919(大正8)年3月8日‐2004(平成16)年9月8日、享年85。福井県出身。1961年『雁の寺』で第45回直木賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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