江戸時代の罪と罰

氏家幹人

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784794221681
ISBN 10 : 4794221681
フォーマット
出版社
発行年月
2015年11月
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
318p;20

内容詳細

重罪人は、火あぶり、牛裂、鋸引。減刑されても、耳そぎ鼻そぎ。牢屋の中は、疫病蔓延、リンチの嵐。残酷時代、減刑化の時代を経て、明治維新へ。闇の歴史に光を当てる、驚愕の全二十六章。

目次 : 第1部 残告時代―人命の軽さと過酷な刑(人斬りと追腹/ 辻斬り ほか)/ 第2部 将軍吉宗の改革(武士は優しくあれ/ 『御仕置裁許帳』と『公事方御定書』 ほか)/ 第3部 冤罪(冤罪はつくられる/ 小さな事件 ほか)/ 第4部 地獄の慈悲―小伝馬町牢屋敷(牢獄の世界/ 囚人、渡辺崋山と吉田松陰 ほか)

【著者紹介】
氏家幹人 : 1954年福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。歴史学者(日本近世史)。江戸時代の性、老い、家族を中心テーマに、独自の切り口で研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • Willie the Wildcat さん

    戦国時代の風習を引きずるのは、先例の無さ故。士農工商や主従関係、そして夫婦関係。”共同体”の秩序を重視。辻斬りや御道具様物などもその一端。方法論は別として、自白強要と伴う冤罪は、現代でも未だに耳する用語。時代に関係なく、人の持つ暗部なのかもしれない。死刑軽減のための耳削ぎや鼻削ぎ・・・、究極の選択に聞こえる。洒落にならない挿絵もあるが、豊富な挿絵と補足説明が理解を深めるのに一助。淡々とした語り口と、これでもかと続く史実に、歴史教科書かとも思わせる一冊。

  • たんたんx さん

    江戸時代前期は、人命を軽視する風潮だった。刑罰や拷問も厳しく、被疑者は虚偽自白に追い詰められ冤罪も起こりがちだった。江戸後期になるにつれ、刑罰も緩くなっていくのだが、牢死人は幕末にかけて増加していく。過密収容の牢内の環境が劣悪で、粗悪な食事のために抵抗力も落ちて次々と病気に罹ったようだ。明治三年に拘禁された河鍋暁斎が「東京府の獄屋」を描いているが、絵の内容は衝撃的だ。さらに、「牢法」とは何ぞや。地獄の沙汰も金次第って……

  • getsuki さん

    江戸初期の血生臭さから徐々に変化していった刑罰を始めとして、牢内の生活や恩赦などを纏めた一冊。原文からの引用も多くて読むのに苦戦したものの、当時の罪と罰に対する考え方が浮き彫りになるあたりは興味深い。

  • の さん

    情でほぼ決まる。

  • mimm さん

    江戸時代初期の人命の軽さを象徴する人斬り、辻斬りから始まり、残酷な刑(牛裂・釜煎など)から江戸中期、将軍吉宗による刑の緩和化、法令集の編纂など、刑罰改革の断行。また冤罪や牢獄の実態を多彩な史料から照らし出した、江戸時代中心をに、明治十数年代までを対象とした、罪と罰の「展示会」。絵図にぞっとしたり、古文書(の解説)を眺めたり。今につながる問題をも秘めた、興味深い内容でした。

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氏家幹人

1954年福島県生まれ。東京教育大学文学部卒業。歴史学者(日本近世史)。江戸時代の性、老い、家族を中心テーマに、独自の切り口で研究を続けている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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