物理学入門 力と運動 ちくま学芸文庫

武谷三男

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784480096081
ISBN 10 : 4480096086
フォーマット
出版社
発行年月
2014年05月
日本
追加情報
:
183p;15

内容詳細

物理学はいかに創られたか?なかでも歴史の古い力学は、どのような考え方を辿って発展したのだろうか?たとえば、古代では「物体を動かし続けるには力が要る」と素朴に考えられていたが、現代では「外力が働かない限り、物体は等速直線運動を続ける」と定式化されている。「動く」という日常的な感覚に深い洞察と分析が加えられ、法則が明らかにされたことによって、地上・宇宙のあらゆる運動を統べる力学が完成したのだ。本書ではその過程でどのような「科学的な考え方」が働いていたのか、科学者たちの思考の論理を歴史に沿って探っていく。湯川・朝永・南部らに影響を与えた物理学者による科学論への誘い。

目次 : 第1章 科学とはどんなものか/ 第2章 物理学諸分科の関連/ 第3章 静力学/ 第4章 動力学/ 第5章 力と運動の関係/ 第6章 力学の完成と海王星の発見/ 第7章 万有引力の原因

【著者紹介】
武谷三男 : 1911‐2000年。京都大学物理学科卒業。原子核物理学を研究。1941年に理化学研究所仁科研究室に入る。1953年から69年まで立教大学理学部教授。素粒子論グループの指導的メンバーとして後進に大きな影響を及ぼす一方、科学思想、社会問題への発言において業績があった。とくに三段階論、技術論が知られている(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • ノリピー大尉 さん

    脳トレ兼ねて、全ページ音読。「物理学の入門」というより、物理を勉強した人を前提とした「物理学史の入門」 教科書に1ページで書かれた法則にも、発見に至るまでの先人の苦労と歴史の重みが伝わってくる。 海王星発見のエピソードは物理の奥行を教えてくれる。

  • ユビヲクワエルナマケモノ さん

    200ページ足らずの「入門」だが、内容は非常に濃い。第1章「科学とはどんなものか」、物理が嫌いでも哲学に関心がある方なら、この章だけでも読む価値がある。一般的な哲学史より、観念論と経験論の相違と問題点がずっと分かりやすい。P21の「ある病気にある方法が効くか効かないか」以下のくだりは、コロナ禍の世界への警鐘として今でも十分すぎる程通じる内容だ。第3〜6章で古典物理学の発展の歴史を追体験できる。単なる理論史ではなく、科学者達の問題意識や理論がなぜ生じたのかが力強い必然性で描かれる。繰り返し読みたい入門書だ。

  • MAT-TUN さん

    第一章「科学とはどんなものか」で過去の代表的な科学論を挙げている。英国で盛んだった経験論は神秘主義に陥りやすいこと、エンゲルスによる経験論批判、カント的な科学論、マッハ的な考え方と批判、など科学を多面的に論じている。冒頭で思考の土台・基礎固めを行っているので、後の章の具体論(静力学・動力学・力と運動・力学の完成と海王星の発見)に関しても安定感と深い興味を感じた。科学というものは常に広がり続けるダイナミックなものであり、諸行無常=全てのものは常ならず、の精神を感じた。科学は日本の文化とも良く合うのではないか

  • しんすけ さん

    武谷三男のことは、かなり早くから知っていた。戦前からの反ファシズム活動家として高校生にも知られていたからだ。だが、本書『物理学入門: 力と運動』はその存在すら知らなかった。解説を読んで、ぼくの20歳前後の頃、本書が絶版だったことが判明した。もし、そのころ本書に巡り合っていたら、最初から理工学部へ進んだかもしれない。運命の皮肉を感じる。前後したが、本書は、以下の一言で表すことが出来る。「物理学の理念を、その生誕の歴史を主題に解き明かした」 後半の「海王星の発見」がそれを如実に表している。

  • takao さん

    ふむ

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武谷三男

1911‐2000年。京都大学物理学科卒業。原子核物理学を研究。1941年に理化学研究所仁科研究室に入る。1953年から69年まで立教大学理学部教授。素粒子論グループの指導的メンバーとして後進に大きな影響を及ぼす一方、科学思想、社会問題への発言において業績があった。とくに三段階論、技術論が知られてい

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