飛び立つ君の背を見上げる Sound!Euphonium 宝島社文庫

武田綾乃

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784299045980
ISBN 10 : 429904598X
フォーマット
出版社
発行年月
2023年08月
日本
追加情報
:
336p;16

内容詳細

北宇治高校吹奏楽部三年生の中川夏紀は、「吹奏楽部引退式」をもって部活を引退した。卒業式を控える日々のなか、夏紀はひょんなことから、卒業記念イベントにて優子とツーピースバンドで演奏することとなる。ギターの練習に励みながら、夏紀は、優子、希美、みぞれらと過ごした吹奏楽部での日々を振り返る―。単行本時に初回限定特典だった特別短編「記憶のイルミネーション」も収録。

【著者紹介】
武田綾乃 : 1992年、京都府生まれ。2013年、第8回日本ラブストーリー大賞の隠し玉作品『今日、きみと息をする。』(宝島社文庫)でデビュー。「響け!ユーフォニアム」シリーズ(宝島社文庫)はテレビアニメ化され話題に。2021年、『愛されなくても別に』(講談社)で吉川英治文学新人賞を受賞(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

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  • よっち さん

    部活を引退し、卒業を待つ身となった中川夏紀。そんな彼女の残された高校生活と、彼女視点による傘木希美、鎧塚みぞれ、そして吉川優子のありようが描かれる『響け! ユーフォニアム』シリーズ番外編。希美に抱いていた罪悪感、改めて明らかになるみぞれと周囲の関係性、そして相棒とも呼ぶべき優子との関係など、同じ南中卒組で唯一中学時代に吹奏楽部でなかったこと、そして密度の濃かった二年間と副部長としての仕事など、彼女たちに対する複雑な想い、そして共に過ごして育まれていた確かな絆を見事に描いてくれていてなかなか良かったですね。

  • assam2005 さん

    久美子の1個上の夏紀、優子、希美、みぞれの四人組。卒業間近な彼女達の心境を描いた一冊。久美子側の視点で描かれていた本編とは、見える景色は微妙に違う。他愛ない彼女達の女子トークに見え隠れするそれぞれの本心、苛立ち、割切り、優しさが一気にあふれる。あすかの1個上の先輩達との揉め事と集団退部や、オーディションで久美子が選ばれた時の心情。思うところは皆違う。「正しいだけじゃ上手くいかへんことが多い」。それに悩みながら一つ一つ積み上げていった彼女達も頑張っていた。でも影の主役はやはりあすかでした。あすか、恐るべし。

  • 本木英朗 さん

    単行本で先に1回読んでいたが、今回は文庫版で読んでみた。北宇治高校吹奏楽部三年生の中川夏紀は、「吹奏楽部引退式」をもって部活を引退した。卒業式を控える日々の中、夏紀はひょんなことから、卒業記念イベントにて優子とツービースバンドで演奏することになる――という話である。もちろん希美とみぞれも出てくるしね。2回目であるが、本当に超大満足でした! 単行本時に初回限定特典だった特別短編「記憶のイルミネーション」もよかったです、ハイ。

  • maxseki さん

    読書メーターの献本プレゼントに当選(運営さんありがとう!)。アニメ「響け!ユーフォニアム」は、何度も繰り返し見ている大好きな作品。そのスピンオフにあたるのが本書。高校卒業を間近に控えた中川夏紀の心情が丁寧に描かれている。バンドを組むことになった吉川優子をはじめ、傘木希美や鎧塚みぞれの登場シーンも多い。南中カルテット好きにはたまらない内容だ。アニメではクールな印象の夏紀だが、実は様々なことに思慮を巡らせる、気配りのヒトであることがよくわかる(本人は認めないと思うがw)。今後はより深くアニメを楽しめそうだ。

  • アリス さん

    響けユーフォニアムの夏紀先輩視点の話。南中カルテット好きな人にはお勧め。

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