ペリリュー -楽園のゲルニカ-3 ヤングアニマルコミックス

武田一義

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784592141891
ISBN 10 : 459214189X
フォーマット
出版社
発売日
2017年07月28日
日本
共著・訳者・掲載人物など
:
追加情報
:
208p;19

内容詳細

サクラ、サクラ――。
開戦から約1か月。美しかったペリリュー島は、日米両軍が殺し合う焦土と化した。
生きることすら難しい状況で、田丸は米軍の攻撃を逃れ、日中は騒音と振動と蒸し風呂のような暑さの中で眠り、夜は食糧を探す日々を過ごしていた。
一方、徹底持久を命じられ、抗戦を続ける守備隊本部にも、米軍の猛火が迫る――。
戦うにも武器弾薬は尽き、生きるにも食べ物が無い。
極限状態の中、ついに玉砕の許可を請うが――!?
「戦場」を「日常」として受け入れることを余儀なくされ、それでも前を向いた若者の生≠フ記録。

ユーザーレビュー

総合評価

☆
☆
☆
☆
☆

0.0

★
★
★
★
★
 
0
★
★
★
★
☆
 
0
★
★
★
☆
☆
 
0
★
★
☆
☆
☆
 
0
★
☆
☆
☆
☆
 
0

読書メーターレビュー

こちらは読書メーターで書かれたレビューとなります。

powered by

  • yoshida さん

    大東亜戦争でのペリリュー持久戦。この戦いでの「戦果」が後の硫黄島の戦いや沖縄戦に繋がる。だが、補給も救援もない持久戦の何と悲しいことか。彼等は物資が尽き限界を超えても死ぬことが出来なかった。そう、勝ち目のない戦いで米軍に出血を強いる為に自決出来ない。最後の玉砕の訣別電文と中川大佐の叫びに私は涙した。金歯を戦利品とする戦争の蛮行や、火炎放射機の悪魔的な残酷性が、読み易い絵柄で描かれている。国家の舵取りを誤ると国民は塗炭の苦しみを味わう。先人の苦労を記憶し、忘れない為にも、多くの人々に読まれて欲しい作品です。

  • 馨 さん

    サクラサクラが暗号になっていた本当の意味を知ると残酷で切なくて言葉に言い表せないものがありました。また今回の巻は餓えとの戦いも(コミカルに)描かれており、何と戦っているのか、戦争って何なのか?改めて考えさせられました。玉砕するのも持久戦もどちらも地獄には変わりなく、同時の最前線で戦われていた方々に改めて敬意を示したくなりました。

  • ゆいまある さん

    武器も食料も尽き、ただ飢えながら米軍に攻撃される日々。玉砕すら赦されず、投降も赦されない。栄養失調から体中が化膿して膿だらけになる人々。「サクラサクラ」は玉砕を告げる電文で、1944年11月27日以降ようやく死ぬことが許される。捨て石にされたペリリュー。ありえへんやろ。なんでみんな見殺しにされてんねん。主人公田丸達は死んだ米兵のポケットに入っていた抗生物質らしき薬で生き延びる。衣食住というけど、南の島では医は衣や住より優先順位が上のように思える。

  • り こ む ん さん

    表紙を飾る美しい桜は、靖国の桜なのだろうか?桜の下でお花見しているのは、散っていった人々なのが…桜がこんなにも残酷なモノに感じることは無い。大佐の言葉「覚悟ある武人の死は美しいものだと思っていた。だが今、間近にある死というものはー実に汚ならしく、おぞましく、無残な悪臭を放つ ならば言葉だけでも美しく」『サクラ サクラ(玉砕)』これが全てだと思う…戦争で死ぬと言うことは…そうだったのだと思う。

  • 澤水月 さん

    サクラ・サクラ…ついに。表紙の美しさと真逆のむごく、「臭く」、おぞましい地獄。従容として死ぬ姿より胸を裂く咆哮の方が真実だろう。ギリギリまで玉砕も撤退も許さず持久戦だけを強いられた島。だが、全てが勇ましく美しく死んだわけではなく、状況も分からず補給がない生き残りたちを容赦無く飢えや傷病が苛む。一目見て嘔吐するほど酷いリンチ遺体からノートを取り描く主人公も業を負う。外地の兵士が戦死した際の恩給の高さが内地の家族を救うという現実も切ない。

レビューをもっと見る

(外部サイト)に移動します

コミック に関連する商品情報

おすすめの商品