恋する運命

オリジナルアルバムとしては、3年振り！KONCOS,ONE Hundred MONT BLANC,PANORAMA FAMILY,松田岳二,古川太一といったNiw! 面々がアレンジし彩り鮮やかな全11曲。

前作「AOR」は、これまでのシンガーソングライター櫛引彩香の集大成といえる様々な周りのミュージシャンに参加してもらいできあがったすばらしい作品になった。
その後、その作品でも中心にプロデュースしてくれた松田岳二と古川太一と櫛引彩香トリオとして、ライブ活動を開始。都内を中心に様々な場所で活動をしつつ、2013年2月に櫛引彩香トリオ名義にてのカヴァーアルバム「Day&Midnight」をリリース。DJとしても有名な彼らの素晴らしい選曲や、彼女自身が歌いたかった鈴木蘭々の「キミとボク」カヴァーなど、非常に面白く話題となった。
そして、迎えた2014年より今作制作活動を始め出来上がった11曲、こちらを様々な方々がアレンジを担当。この数年彼女を支える松田岳二、古川太一。シングルカットにもなる「I say a little prayer」では、古川氏はKONCOSとしても参加し伸びやかな彼女のボーカル際立つクラブヒットナンバーに仕上げてくれている。この楽曲は、ルーツでもあるシリータやリンダルイス、近年ではジョヴァンカようなリズミカルなニューソウル風な仕上がりが彼女の新たな側面をみせた。更に、今回は、これまでの彼女つながりではないNiw! Recordsの面々にもアレンジを依頼。
THE KEYSの生バンドによるカリビアンピアノバラードだったりモータンビートによる心地よいアップテンポなリズムのナンバー、PANORAMA FAMILYによる大人なメロウR＆B、ONE Hundred MONT BLANCによるハチャメチャなアッパーハウストラックと非常に幅の広い作品となった。
色とりどりなアレンジも櫛引彩香の歌声が一つにまとめあげるとても良いアルバムだ。また、今作には作詞に加藤紀子。お笑い芸人のジューシーズ松橋 周太呂がそれぞれ1曲参加。
彼女とも交友のある二人の歌詞が、彼女の新作に色を添えている。