丸山眞男の憂鬱 講談社選書メチエ

橋爪大三郎

基本情報

ジャンル
ISBN/カタログNo
ISBN 13 : 9784062586627
ISBN 10 : 4062586622
フォーマット
出版社
発行年月
2017年09月
日本
追加情報
:
304p;19

内容詳細

多くの弟子と信奉者を生み出した丸山眞男(一九一四‐九六年)は今日に至るまで、まだ真に読まれていない。主著『日本政治思想史研究』を精緻に読解するとき、山崎闇斎とその学派こそが丸山の蹉跌となったことが露呈する。「憂鬱」に陥り立ち止まった丸山の先を歩んだのは、『現人神の創作者たち』を発表した山本七平だった。近代日本が犯した失敗を繰り返さないために、今や丸山眞男に決着をつけなければならない。

目次 : 序章/ 第2章 『日本政治思想史研究』を読む/ 第3章 『日本政治思想史研究』を批判する/ 第4章 「闇斎学と闇斎学派」を読む/ 第5章 『現人神の創作者たち』を読む/ 第6章 丸山眞男と山本七平/ 第7章 丸山眞男の憂鬱

【著者紹介】
橋爪大三郎 : 1948年生まれ。東京大学大学院社会学研究科博士課程単位取得退学。社会学者。東京工業大学名誉教授(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

(「BOOK」データベースより)

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読書メーターレビュー

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  • KAZOO さん

    橋爪さんの小林秀雄の評論を読んで比較的フィーリングがあったのでこの本も手にとって見ました。著者は小室直樹のゼミで読んだことがあるとのことで丸山真男の「日本政治思想史研究」についての内容を紹介しつつ批判的な分析を行なっています。山本七平の「現人神の創作者たち」と比較しつつ山本のほうを評価しています。私は両書とも読んでいますがそんなに深い分析はしなかったのですが、この作者ほどの違いはあまり感じられませんでした。ただ問題意識をかきたてられたので再度読もうという気を起こさせてくれました。

  • kenitirokikuti さん

    図書館にて。最近、本居宣長を学習しているのだが、その途中で目に入ったもの。後書きなどで説明されている通り、丸山の『日本政治思想史研究』および「闇斎学と闇斎学派」だけでなく、山本七平『現人神の創作者たち』も大きく扱っている▲小室直樹ゼミの話に懐かしさを感じた。そういや、小室は丸山を高く評価してるんだっけ…。別のところで触れられているように、吉本隆明は丸山の権威に挑む戦略であったから、吉本エピゴーネンの影響を受けて育った自分は丸山の評価は高くない。文学でいうと大江健三郎への姿勢と同じか。

  • 衛府蘭宮 さん

    丸山眞男『日本政治思想史研究』と山本七平『現人神の創作者たち』の内容を紹介し、比較・検討を行う。敬意を持って批判(主に丸山を)し、両者の議論を継承していくぜという感じ(小並感)。『日本政治思想史研究』は一生読めなさそうな本なだけに、(適切か否かは判ずること能わずと雖も)その簡潔な内容紹介はありがたい。(が、思想史界隈ではガンガン批判されている同書について「なぜ誰も批判しないのか」と述べているのはいただけない気がする)

  • echo. さん

    近代化とは、既にできあがったどこかの近代に感染することではない。 われわれ自身のプレ近代にその萌芽を見つけ、そこから個人の「義」、ふるまいかたを立ち上げていくことなのだ。憂鬱になっている場合ではない、「げんきになる」のだ。 まさに日本の社会科学の真骨頂はここにこそある。素晴らしい。

  • Isamash さん

    東工大名誉教授の橋爪大三郎の著作。丸山眞男は『日本政治思想史研究』により近代の萌芽を荻生徂徠にあると結論づけたが、それを厳しく批判。神格化されているが、それは政治学という海外からの新しい理論に脅かされない領域で有ること等に起因するとも説く。一方在野の研究者ではあるが山本七平の『現代神の創作者たち』を高く評価し、朱子学から生まれた山崎闇斎と闇斎学派(崎門学派、浅見絅斎ら)が近代を切り開いたとの説に同意。彼らが儒学を神道に接続させ、イエの倫理を水戸学に持ち込み尊王攘夷思想を形成し明治維新への道を作ったとした。

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人物・団体紹介

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橋爪大三郎

1948年神奈川県生まれ。社会学者。大学院大学至善館教授。東京大学大学院博士課程単位取得退学。1989〜2013年、東京工業大学で勤務(本データはこの書籍が刊行された当時に掲載されていたものです)

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